Y版山姥日記

旧山姥日記

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

卯月卯の花春の暮れ

4月30日午前10時55分 柿の葉が翠玉のように輝いている 外に出れば 汗ばむような陽気なのだけれど いつもの机の前に座っていると 開け放した窓から風が家の中をすり抜けて 心地のよい昼下がり 町に下りると 政府の政策に振り回される小市民の群れ その…

思い出の品はそっとして置こうと思った日

4月25日午前11時18分 4月26日午前10時4分 4月27日午後4時21分 4月28日午前11時15分 4月29日午前11時15分 耕運機の音が川の向こうから聞こえてきていた。 同じ町内でも川のこちらと向こうでは田植えの時期が少し違う。 川向…

葉桜に見え隠れする小さな実

霞たなびき 麗らかに 風も穏やかな「昭和の日」 「昭和の日とは何たる侮辱っ!」と昨夜つぶやいたのでありますが 「お母さま、お母さまの生れた時には”大正浪漫”と言っていたでしょう。 平成も20年なのですから、昭和は遠いのですわよ」と座敷童女2号にツ…

西の魔女が死んだ

梨木香歩 著 新潮社 文庫版 あれから もう10年も経っているのか・・・ この本を手に取り 読み始めたときに思いました。 あの頃 母の死の少し後、どこかの本屋さんで単行本のこの本(小学館版)を見ました。 題名に惹かれましたが そのときは気分がついて行…

クレマチス・オダマキなど・・・

忘れられていたクレマチス どの位前だったか忘れてしまったけれど 母の日に貰ったクレマチスだと思います。 スイカズラの森に隠れ 全く見えなかったので 今日雨の中 やっと気が付きました。 もう一種類も枯れてしまったと思っていたら カオスと化したスイカ…

4月21日午前6時43分 2分後 4月22日午前9時9分 4月23日午後1時35分 4月24日午後5時17分 21日朝6時前 突然の電話に叩き起こされる。 ご近所のお年寄りが亡くなられたのだった。 それから24日の夕方まで山姥村は怒涛の日々となっ…

桜蘂 狂想曲の幕を引く

桜の花の最期の一輪が散った。 若葉がさやさやと風に吹かれている。 桜の蘂(しべ)がボサの緑の草の中に落ちている。 小さな小さな蘂だけれど ハッと目を惹く赤さだ。 これから山姥桜はその木陰に風を誘い込み 語らいの場になっていく。 葉のざわめきに耳を…

大きなバイクにタケノコを積んで帰った男たち

4月20日午前9時50分 タケノコ掘りの人たちが朝からたくさん裏山に入っていく。 我が家の駐車場は無法地帯と化し 「どちらさまですか?」と声を掛けると 「今出します」と答えてくださるが その問答の一時間以上前から 彼らの車はうちの駐車場に止めら…

青と黄の混ざり具合

4月19日午前9時7分 11時16分 同じころ 春の嵐が何度か来て 一雨ごとに暖かくなっている。 自分のうちの桜にうつつを抜かしているうちに 足元の小さな草花に心を奪われているうちに 山は静かに纏う衣を変えていた。 車で走っていて 山の変化に驚く。…

春雷

4月18日午前9時39分 この雨は長いなぁ・・・ 静かな里のオバサンはそう思った。 昨日はそう思っていた。 けれど 今朝の空の様子は雨は去ったとしか思えなかった。 暖かく麗らかで 雲は多いものの 鳥は鳴き 風はさわやかで バタバタと動いていると汗ば…

細雨

4月16日午前10時8分 4月17日午前9時39分 今朝(17日)の写真を撮った少しあとから雨は降り出した。 昨日までは 誰かしらタケノコを堀りに裏山へ入っていったが 今日は なぜか 山に入る人影はなかった。 午後 いつもの窓辺の机の前で 外を眺め…

すずらん水仙・ブルーベリー・キランソウ・カテンソウなど

タケノコやタラの芽にうつつを抜かしているワタクシではありますけれど・・・ すずらん水仙 ひろさんのところですずらん水仙と言う名前も持っていると知りました。 スノーフレークという名前より愛らしく これからはすずらん水仙と呼ぶことにしました。 太っ…

薄紅の散り行く桜花名残惜し

大阪の造幣局の八重桜のニュースを見て想います。 山姥家にあった八重桜。 ソメイヨシノより色が濃くて 赤い葉も綺麗でした。 悲劇的な最期を迎えた八重桜。 命乞いをして助かったソメイヨシノ。 これから桜の花の季節になる所もたくさんあるだろうけれど 山…

佳日

4月14日午後4時11分 4月15日午前8時9分 同じ頃 午前11時ちょうど 春の霞にゆらゆらと 紗幕の向こうの富士山も微笑んでいるよう。 かえでの若い葉が出てきて これからは かえでの葉も富士山と一緒に写り込む。 白いスミレをありがとう。 今日は…

タケノコの季節 山菜の季節 天麩羅の季節

若葉萌え 天麩羅天麩羅 お顔がブツブツ 春たけなわ(「春酣」と書くらしい)になってまいりました。 山姥村も静岡県の端っこにありますので 今日は「富士山ナンバー」の取得可能なことに喜んでおります。 11月からだそうですが、果たして無料で交換してく…

考えるとき・・・

4月12日午前11時54分 4月13日お昼頃 来し方を思う。 思い出されるのは小さい頃の事 若かった頃の事 今思えば 苦労をしたのかもしれないけれど 他の人の人生を知らないから 苦労なされたんですねと言われても よく分からない。 苦労したとは思えな…

カタクリを見に

先日 例年のようにカタクリを見に行きました。 一年に一度の逢瀬です。 少し早かったのか 花びらは下を向いておりました。 それに 今にも雨が降り出しそうな夕方でした。 カタクリの群生は 地元の方に守られて傍には寄れません。 望遠レンズも忘れちゃったし…

霜くすべ~言葉は不思議なものと存じ候

仲良くしていただいている 舟さまのところで「霜くすべ」という言葉と巡り会いました。 美しい言葉だと思いました。 舟さまは俳句の中で使っておられました。 季語と思われます。 で・・・ この季語辞典は 昨秋 太っ腹が実家から持ち帰ったものです。 亡き舅…

雲間の富士

4月11日午前10時24分 あたたかな一日の始まりだった。 狩宿の桜を見に行かなくちゃ。 果たして カタクリは咲いていてくれるだろうか。 そんなことを考えながら見た富士山は 亡くなった母が趣味にしていた盆景の 「雲間の富士」と同じように見えた。 …

風に誘う いざ 狩宿の下馬桜へ

去年も狩宿に桜を見に行ってきました。(「名残りの桜」) 今年も行ってまいりました。 「ここ」に詳しいことが載っていました。 昨年はもう散り始めていたのですが 今年は五分咲き程度です。 どうも 満開の時期には見られぬようです。 近いから また行けば…

雨・霧・シロヤマブキ

4月10日午後12時44分 一日中 雨・・・ いつものお天気オネエサンが言うには 静岡市では 気温11度 2月中旬の気温だったそうだ。 山姥村はもっと気温が低いのだろう。 とても寒い。 昨日の麗らかさはどこへ行っちゃったんだろうと 恨みがましく雨の…

シャガ 著莪

4月9日午前9時50分 春の日差しはありがたい ウグイスの歌声はとても上手になって 半径50mの生活圏でも 楽しみが増えた 桜はだいぶ散ってしまったけれど ふと気づくと ここにいるんですけど と、シャガが一輪咲いていた。 この花は別名「胡蝶花」とい…

イチリンソウ・バルボコディウム・エンゴサクなど・・・

桜にばかりかまけていると 野原や手入れのされていない庭の草や木が怒っている様な気がして イチリンソウ 今年のイチリンソウは大きな花を咲かせています。 いつもの年よりその数も多く 知っている人以外には見つからない場所にあるので安心です。 バルボコ…

春嵐

4月6日午前8時7分 4月7日午前8時4分 4月8日午前11時27分 同日午後6時10分 全景 昨夜から今日お昼過ぎまでの嵐で 我が家の桜は無残なことになってしまった。 桜だけではなく ヘンな音がするので物干し場に行くと 雨樋が二つに折れ 強風に躍…

苔生した姥桜に萌える若い葉よ

4月7日 風が吹いて花びらが舞い踊り 隣のバアチャンの畑にも着地いたしました。 今日の雨でサクラも痛んでしまうのでしょうけれど 青く萌え立つ葉桜もまた良いものと思います。

マムシ騒動~就任祝いまでのこと

マムシです。3月28日 捕獲成功いたしました。 画像は大きくなりますが お嫌いな方はご注意ください。 さてさて・・・ 事の起こりは 今から28年と半前 1979年10月まで遡ります。 20代の太っ腹とワタクシを思い起こしてくだされば よいのです。 …

山の辺の夜桜仄かに光りおり

4月2日 結婚記念日。けれども いつもと変わらぬ日が過ぎて・・・ 4月3日 4月4日 4月5日 裏山にはタケノコを掘りに村人たちが入っていく季節となりました。 タラの芽はまだ小さすぎて 食卓には上がりません。 今日の風で 桜が散り始めました。 これか…

柔らかく そして 始まる

4月2日午前8時37分 4月3日午前11時55分 4月4日午前11時04分 4月5日午前11時55分 空が柔らかい いい日和が続く 風が吹き 桜が散っていく 山の木々は 若葉が出てきて 目に眩しい 静かな春も終わりを告げ 田圃を掻き回す音や筍を掘る音…

満開の桜は笑みてささやけり

山姥村の反対側の山から見ると 地域一帯に桜が点在し とても美しい里の春です。

卯月一日 春風吹いて

4月1日午前8時53分 晴れやかに始まった四月 新たな道を踏み出す人にも そうでない人にも 優しい恵風が吹きますように・・・ 画像をいつもより大きくしてあります。 よろしかったらお持ち帰りくださいませ。