Y版山姥日記

旧山姥日記

西の魔女が死んだ

梨木香歩
新潮社 文庫版

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                           あれから もう10年も経っているのか・・・
                           この本を手に取り 読み始めたときに思いました。

            あの頃
            母の死の少し後、どこかの本屋さんで単行本のこの本(小学館版)を見ました。
            題名に惹かれましたが
            そのときは気分がついて行けないと思ったのでしょう、買わずに帰りました。
            それから本屋さんに行く度に 横目で眺めていましたが
            児童書ということもあり 読まずに10年が経てしまいました。

            先日、大きな本屋さんに行った時 文庫版の帯に
            「最後の3ページ、涙があふれてとまりません。」と書いてあるし
            映画化までされる由、6月に全国ロードショーとまで書いてありました。

            出遅れたっ・・・
            反省している間もなく 帰りのJRの車内で読み始めていたのです。
            ああ、あの時買えばよかったと心底反省をしたのは読み終わってからでした。
            あの時買っておけば 読んだなら
            喪失感が少しは薄れたかもしれません。

            帯に書かれていた文言は本当でした。
            児童書だと思っていましたが
            どの年代の 例え元少女でも、主人公の少女の感情はよく理解できると思います。
            また、おばあさんの想いも この年になってみれば理解できて
            私はこのおばあさんに亡くなった母を重ね合わせ 泣きました。

            自分もこのおばあさんのように山の中に暮らしておりますが
            このおばあさんのような暮らしをしたいとも思うけど
            パソコンの前に座り ゲームをしている・・・反省いたしました。

            映画のHPも見て、
            このおばあさん役がシャーリー・マクレーンの娘さんということにも驚きました。
            予告編も美しく 太っ腹に「見に行こうね」と約束させましたです。


イメージ 2                        ノイチゴの花