Y版山姥日記

旧山姥日記

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

風友に雲愛おしく桜人

寒い三月の終わり 毎年こうだったのか 記憶が曖昧で 嫌になってしまう 桜の樹の下に佇み この山里の風景を改めて眺めていると ウグイスが啼く やっと上手に啼けるようになった カラスも啼く ウグイスをからかうかのようだ 翌日 サクラの花の香りを思い出そう…

サヨナラ三月

3月28日 午後5時44分 3月29日 午後4時41分 3月30日 午後0時49分 3月31日 午後1時35分 寂しさは 三月が行ってしまうことではない 四月が来ることが 切なくて 四月になれば 流行遅れのコートを脱ぎ捨てるように 早春の思い出は 奥深く…

何処までも迎えに行くわ

山姥村から少しくだってお町に出ると サクラは七分咲きといったところか。 某フィルムメーカーの社宅のあるところを「フィルムパーク」と呼ぶ。 其処は知る人ぞ知るサクラの名所で 桜並木が美しい。 (近在の人は誰でも知っているんだけど) 今日の山姥桜 ヨ…

菜の花畑に富士山は微笑む

3月25日 午後5時59分 3月26日 午後5時13分 3月27日 10時7分 午後3時1分 カメラを構えるワタシを見ていたカラスたち いつもの通りに人穴の牛飼いのMちゃんちへ行く 今日はその前に山女茶屋でランチと洒落込むが その話はまた今度という…

寒冷と桜の前線せめぎ合い

寒い日が続く 春の彼岸も過ぎたのに どうしたことだろう それでも 日一日と咲くサクラの数は増えていく 健気であると思う今日この頃 高い枝に咲くサクラを見上げる 風は冷たいが 辺りの様子は春めいて 空もまた 春の空 青い空に心を開き 華やかに咲く 手の届…

菜の花を食べる

それは二週間も前のこと 毎年行っている狩宿の下馬桜のそばの田圃は 見事なくらいに菜の花が満開だった。 桜はまだまだ咲きそうもなかったが 菜の花はとても綺麗で富士山に似合っていた。 隣のバアチャンの畑に菜の花が咲いている。 これは小蕪の菜の花 昨日…

花冷え

3月23日 午後5時30分 3月24日 午前10時33分 サクラの花が咲く頃に寒くなることを花冷えという 春寒とは幾分違う寒さだという 今日は春寒なのか花冷えなのか EX_word君は続けて述べている 京都の花冷えは有名だが 全国どこでも見られる現象…

庭の仔・野の仔

麗らかな一日の始まり 富士山も青空に映えて美しい・・・ と思っていたら 富士山はすぐに雲の中に入ってしまった。 ボロニア・ピナータ ホワイトデイに無理矢理買った物 その後、太っ腹はやほーおーくしょんで袋詰めのパールをくれた。 その太っ腹の行為は喜…

3月21日 午前10時1分 3月22日 午後2時55分 咲いたばかりのサクラの花に 雨は容赦なく降り続ける 今朝 強い雨の中にニリンソウらしきものを見る 雨が止んだら確認しに行かねばと思う その花は窓のすぐ前にあるのだけれど そこに行くまでには隣の…

花の香り

毎年買う植物がある。 山姥家全員 この花を一年草と信じて疑わないが 山から下りると地植えで咲いているし 清水や静岡では 冬でも繁茂している(かもしれない・・・) ハゴロモジャスミン 30年以上前のこと その頃は愛知県瀬戸市に暮らしていた。 ハゴロモ…

春は来た

3月18日 午後4時13分 3月19日 午後5時50分 3月20日 午後5時01分 かさ雲が富士に近付き 翌日の夜 雨はやってきた 雨上がりの山は背伸びしているようだ 西から風が吹き 雲は足早に東に駆け去っていった 谷を流れる川の水音が聞こえる 風は頬…

晴れやかな乙女らに釣られサクラ咲く

夜来の雨はお昼前には止み その後 西からの風で雲の動きも速い 夕方 お隣のお嬢ちゃん二人の晴着を見て 山姥桜も威儀を正し 開花 昨年の開花は3月24日なので 4日早い開花となった。 今年はひっそりと山姥まじょまじょだけに見つけられたのではなく 卒業…

春の昼食会

春うららかな今日 予約してあったお昼のお膳を頂きに参りました。 出席者は山姥家の大センセと若センセと女将さま それと(ここだけの内緒でありますが)生徒さん数人であります。 町のお弁当屋さんで買うときも幕の内を頼むワタクシ 松花堂などと聞いたら …

蕾色づき紋白紋黄もご挨拶

麗らかな春の日 窓辺に座って裏山を見ていると 蝶がひらひらと あちらからこちらへ こちらからあちらへ サクラの花がワタシの心をざわつかせる 早く咲いて欲しいと思う一方 咲いてしまうと散っていくのが悲しいから もう少しゆっくりでいいと思う気持ち この…

下界は春

3月16日 午前9時52分 3月17日 午後4時3分 お醤油2種と味醂が心許なくなったので 酒屋さんに買いに行く ついでに生協に寄って その他諸々買い込む この季節になると毎年買うお花があって 山姥家では一年草と信じて疑わないのだけど 他所さまは鉢…

気分はニューヨーカー

ほかにはない山姥村の自慢は富士山。 しかし、コレは富士山の見える場所は大抵そうだから 唯一無二という訳にはいかない。 しかも、富士山周辺の住人は 自分の富士山が一番だと信じこんでいる。 山姥村に無いものは枚挙にいとまがない。 で、あろう事か ブロ…

それでも風は冷たい

3月15日 午前11時37分 山姥家から50歩くらい下ったところからの景色 今日も富士山 カメラ片手に隣のバアチャンちの横の草っ原で撮る やっぱり少し形が違うか そうでもないか 隣のバアチャンちの横の草っ原(山姥地方では「ボサ」という)は 陽がよ…

春嵐の後

3月13日 午前9時53分 3月14日 午後2時16分 午後6時8分 13日 お昼頃から雨になり 最近は金曜日になると雨だと太っ腹の嘆息 お楽しみテニスは雨で中止 14日 朝は雨 お昼過ぎ 陽光が降り注ぐ 突然の出来事に思わず窓の外を熟視する 夕方の富…

小次郎物語

つい先日 麗らかな春が来たわと勘違いして 座敷童女2号が申しました。 「お母さま 小次郎を洗濯致しましょう♪」 「オレ?」と 小次郎が聞き返す間も与えずに べつに オレは困ってないんスけど 人語はしゃべれないけど 意志を表すことには長けている小次郎で…

春は焦らして

3月11日 午後3時49分 3月12日 午前1時23分 恋い焦がれるというほどではないにしても あの麗らかな春のご陽気をを待っているのに 焦れったいわねぇ 「春到来」とお触れを回して チャッチャカ来ればいいものを 焦れったいったらありゃしない と 思…

気が付くとぷっくり微笑むサクラの子

早咲きの河津桜も散ってしまったと聞いた 山姥村のサクラたちは咲き始めている お隣の鉢植えのサクランボの花は元気に満開で 今年はお裾分けが来るかなと密かに期待する こんなに寒暖の差があると 頑健なまじょまじょも体調を崩し それでも医者に行くことを…

疑似体験

3月7日 午前11時35分 3月8日 午後2時51分 3月9日 午前10時19分 3月10日 午前10時6分 久しぶりの快晴 こんなに日が長くなっていたことに驚く 大きな月も流れる雲の陰から出てきている 毎年 思い出す 3月10日の大空襲の話を母がして…

虹を超えて

3月4日 午後0時36分 3月5日 午後4時15分 3月6日 午後5時51分 午後5時52分 午後5時54分 雨が続き 季節が変わっていく 雨が上がれば 爛漫の春は来るか 6日夕方 雨は上がり 風は冷たい 愛鷹山に虹が出たが 虹を渡って行こうと思うも その…

啓蟄

啓蟄は立春の一ヶ月後の翌日と覚えていたけど 太陽黄経345度の時で今年は3月5日19時47分だそうな・・・ 難しいことは横に置いておくとして 虫が這い出してくる日としか認識していなかった。 そうして 山姥家に啓蟄の日に訪れた虫さんは 銀蝿だった…

Pの悲劇・シの小吉

今日のお昼ご飯を食べていたその時 「今日は第一週の水曜日だよね」と突然ワタシの口から言葉が発せられました。 なんということでしょう・・・ 月に一回のお楽しみ、パン教室の日だったのです。 パンのお教室は午前10時に開始です。 思い出したのは 数種…

窓辺にて(山姥村に降る雪は)

3月3日 午後1時23分 午後4時22分 窓辺より裏山を望む 山姥村に降る雪は 内緒内緒の事だからと アタシの心を揺さぶるの 山姥村に降る雪は 閑かな村を覆い尽くして タケノコまだかなとささやくの 山姥村に降る雪を見て 日がな一日暮らしたけれど 用事…

晴天のなんて麗しい事よ

3月2日 午前10時58分 もうちょっと後の山姥家玄関先より富士を望む 嗚呼 久方ぶりの青い青い空を眺め この心地よさに酔い痴れようと思った矢先 無常の風は杉の花粉をまき散らし ワタシを籠の鳥とするべく 閉じ込める なによこれしき ワタシは負けない…

サクラ2009(山姥桜)

曇天に赤い花芽も愛らしく 3月1日 サクラの木に絡まる蔦の緑は青々とし ワタシの心に灯明をともす 満開の桜の花を思い浮かべて この鬱々とした空模様もまた 青い空へと続いていることを再確認する 今年もまたワタクシのサクラ狂乱にお付き合いくださいます…

如月から弥生三月花の月へ

2月28日 午前8時48分 3月1日 午後4時34分 あっという間に2月は逃げていき ワタシの心はずったずたに裂けてしまいそう ゆっくりと雲は動くが 富士山は厚い幕の中に入ってしまって 麗らかな三月が来たことを知らない振りで ワタシの心は裏切られた…