風友に雲愛おしく桜人
寒い三月の終わり
毎年こうだったのか 記憶が曖昧で 嫌になってしまう
毎年こうだったのか 記憶が曖昧で 嫌になってしまう
桜の樹の下に佇み
この山里の風景を改めて眺めていると
ウグイスが啼く
やっと上手に啼けるようになった
カラスも啼く
ウグイスをからかうかのようだ
翌日
サクラの花の香りを思い出そうとする
けれども どうしても思い出せない