Y版山姥日記

旧山姥日記

疑似体験

3月7日

午前11時35分
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3月8日

午後2時51分
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3月9日

午前10時19分
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3月10日

午前10時6分
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         久しぶりの快晴
         こんなに日が長くなっていたことに驚く
         大きな月も流れる雲の陰から出てきている



         毎年 思い出す
         3月10日の大空襲の話を母がしていた
         微に入り細に入り 克明に話してくれた両国界隈の惨状
         それが毎年のことなので 夢に出てくるばかりでなく
         自分が体験したことのように臭いまで想像できるようになった


         母が亡くなって10年
         同じように思い出すから不思議だ

         おひな様の前で
         母の妹たちが集まって その話が出た年もあった

         どんな年も最後は決まってこうだった

         家は焼けちゃってさ
         金庫だけが焼け跡に立ってるのよ
         その金庫の中には
         アタシたちの千代紙と半襟が入ってたのよねぇ
         それを見てお父さん(ワタシの祖父)へたり込んでたわねぇ
         自分でアタシたちに好きな物入れておけって言ったのにさ
         大事なものは郵便局に預けたのに郵便局は焼けちゃったのよねぇ

         母や母の妹 そして健在の末の妹の叔母も
         あどけない娘の顔をして 笑みを交わしていた
         不思議な姉妹だと今でも思う






参考になるかどうか・・・
2008年 戦争を知らない子供たち
2007年 伝えておきたいと言われた事