Y版山姥日記

旧山姥日記

卯月卯の花春の暮れ

4月30日午前10時55分
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                   柿の葉が翠玉のように輝いている
                   外に出れば 汗ばむような陽気なのだけれど
                   いつもの机の前に座っていると
                   開け放した窓から風が家の中をすり抜けて
                   心地のよい昼下がり

                   町に下りると
                   政府の政策に振り回される小市民の群れ
                   その群れの中に私はいるのだけれど
                   早く我が家に帰って お茶の時間にしなければと思っていた

                   小市民で何が悪い
                   額に汗して 懸命に働き
                   必死で子供を育ててきたんだぞ
                   爪に火を灯しとまでは言わないけれど
                   真っ当に生きてきたんだぞ 

                   かつて戦争に泣き
                   日本を立て直してきた人たちに
                   幸せな暮らしをしてもらえないこの国を
                   この国の大多数の小市民を
                   どこまで追い詰める気なのか
                   と思う。


                   そうは思うが
                   この風の この花の香りの魔力に勝てず
                   遅い昼寝をした。
                   こんなもんだよなぁ 私なんか・・・