Y版山姥日記

旧山姥日記

風薫る皐月はズックの群れから始まった

5月1日
12時49分
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16時8分
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                  一夜明け
                  風薫る5月は静かに幕を開けた。
                  と、思っていた。

                  忘れていたのだ。
                  見学の中学生が来るぞと太っ腹が慌てている。
                  カレンダーにはちゃんと書いてあった。
                  応接間(展示室)を大慌てで片付ける。
                  なので
                  風薫る5月は
                  相も変わらずドタバタと始まった。

                  中学の先生から依頼されたのは
                  「故郷の良さを伝えてほしい」とのことだった。
                  余所者である山姥夫婦は地の人間より
                  この地の良さを熟知しているのではないかと言うのだ。
                  太っ腹がどう対処するか・・・ 見ものだ。

                  やっぱりね。
                  このオヤジに依頼すること自体が間違っている。
                  「一度外へ出てみたら この地区のよさが分かるよ」
                  太っ腹の声に私は項垂れた。

                  先生は褒め称えてほしかったのだろうけど
                  人選を誤ったのだから仕方のない事と諦めてもらおう。

                  中学3年生はとてもお行儀よく靴を脱いだことに感心した。
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