カタクリを見に行く
毎年、その小さな学校の裏にカタクリの花を見に行く。
今年も牛飼いのKちゃん夫妻に頼んであったので
咲いたよと連絡を貰った。
Spring Ephemeral
直訳すると「春の儚いもの」となるそうだ。
なるほどね。
それをニッポンの誰かさんが
「春の妖精」と意訳した。
素敵ね。
春植物だとウィキペディアは無粋なことを書いている。
だけど、そういうことだ。
このカタクリの群生は
山の小さな小学校が守っていて
4・5年前から毎年見ているけど
随分と花の咲く所が広がって来ている。
足を踏み入れても良いところにも
カタクリの小さな葉っぱが出ていて
ああ、この仔は7~8年後には花咲かせるのね
そう思うと、下を凝視しながら歩くことになる。
細心の注意を払い、落葉樹の葉っぱのフカフカお布団の上を歩く。
こんなモノも落ちているからアブナイ。
(たぶん鹿のアレ)
ウチの近所にもカタクリの群生があると聞いてはいるけど
誰に聞いても的確に教えてくれる人はいない。
いつの日にか聞き出して見に行こうと思ってはいる。
すぐにも泣き出しそうな空模様だったけど
カタクリたちはみなうつむき加減なのに
誇らしげに咲いていた。
可愛いよねぇ。
美しいよねぇ。
また来年会いに来るからねと
指切りげんまん・・・
山に棲む植物は
そこにあるから綺麗で可愛いの。
みんなに褒められて咲き続けるの。
大事に大事に守られているの。
来年また会おうね。