Y版山姥日記

旧山姥日記

2015年12月の読書記録

読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1596ページ
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41zS1226v-L._SX100_.jpgロマンシエ感想
東京駅が改装になる前のステーションギャラリーにしか行ったことはないが、あそこはとてもステキな雰囲気で、ステーションホテルもまた魅せられるものがあった。そうじゃなくて、マハさんだったっけ。最初のうちは読むのやめちゃおうかとも思ったけど、我慢して読み続けた。読後、読まなくてもよかったねと・・・。こういうのはマンガがいい。図書館で順番待ちして借りたけど、買っていたらかなりがっかりだったかも。リトグラフの工房の部分はいいんだけどなぁ。たぶん、マハさんの本はもう読まないだろうな。残念だ。
読了日:12月28日 著者:原田マハ



http://ecx.images-amazon.com/images/I/515F4MHC2XL._SX100_.jpg裏庭 (理論社ライブラリー)感想
梨木さんのご本は、ワタシやっぱり好きだわ。でも、この「裏庭」に辿り着くまでの長い道程はなんだったんだろう。著作を何冊も読み、読もうと思うと忘れ思い出しても読まず、やっと手に取った。「秘密の花園読本」か・・・。そうだったのかと、一人ほくそ笑み納得した。けれど、梨木さんの秘密の庭は梨木さんのものそのもので「f植物園の巣穴」の不思議さとも違って、切なく哀しいけれど。ワタシが少女だったとき、母は何を考えていたのだろう。それが知りたくなるお話だった。
読了日:12月21日 著者:梨木香歩



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ox%2BbO5AML._SX100_.jpg龍神の雨 (新潮文庫)感想
哀しい兄と妹、そうして兄と弟がいる。彼らはそれぞれ、力強く生きて行ってくれる事を祈る。哀しい兄妹と兄弟のそれぞれの義父義母の愛も哀しい。救いのないお話かと思ったら、そうでもなかった。道尾さんってこういう人だったなって・・・。と、ここまで書いて気がついたこと一つ、ワタシが読んだのは単行本のほうだった。
読了日:12月19日 著者:道尾秀介



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jqbm98qJL._SX100_.jpg明治・妖モダン感想
畠中さんの作品とは思えないもどかしさを最初に覚えた。で、それは最後まで続くけど、それは面白くなかったという意味ではない。「明治・金色キタン」を図書館に予約してから、それがシリーズ2作目と分って慌ててこのご本を借りた。思いの外時間が掛かってしまった。どことなく浅田次郎さんのあの本と匂いが同じ様な気がして、少しウレシイ。
読了日:12月12日 著者:畠中恵



http://ecx.images-amazon.com/images/I/61pV6H4jrcL._SX100_.jpgなりたい感想
このシリーズの始めの頃から思うと随分成長したなとも思うが静かな騒動は変わりがない。安心のシリーズだけど、暗雲タチコメている。終わるの?始まりがあれば終わりがある。それは仕方のないことだし、作家も飽きちゃうだろう、と思う。手拭の染め屋さんが言った。どんなことがあろうと探す。若旦那の言った。妖たちを探し一緒に住みたいと。そんな風に思える者達がいるって一等幸せだよね。
読了日:12月6日 著者:畠中恵






新聞を取り始め、読書量が激減しました。
そればかりでなく、やはり年末と言うこともあったのでしょう。

道尾秀介氏は一昨年、白内障の手術のための入院に持っていった
「背の眼」の作者です。
やはり面白かったです。