12月3日の富士山・虎落笛
12月3日午後4時58分頃
夜が更けていく
時折
耳障りな、けれども懐かしい音が聞こえてきて
何の音かと訝しんでいた。
突風だ。
裏山の樹々が大きく揺れているのかもしれない。
街の灯もないので
外は真闇に近い。
窓から外を見たくても
家の中の雑多なものが映るばかり。
外に出てみる勇気はない。
この風の中に出て樹々の大きく振れているのを見たら
怖くて眠れなくなる。
すみません、ウソつきました
直ぐに眠むれると思います
虎落笛と言うのはこういう音だろうか。
もう少し高い音のような気もするが
冬の夜のこんな音は
芯から
寂しさ哀しさ懐かしさ切なさが
綯い交ぜになった気持ちを
己ではどうすることも出来なくなるように
思える。
さ、寝よう・・・