Y版山姥日記

旧山姥日記

11月の読書記録


読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3457ページ
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/614M-o9hErL._SX100_.jpgあの家に暮らす四人の女感想
読んでいる間、高校から40数年の付き合いである友人のお母様を思い出していたが、自分の年を指折り数えるまでもなく、ワタシは鶴代と同世代だ(泣)。前半は笑いをこらえるのに、いやいや、堪えはしなかったけど、流石にしをんさんだと思いながら進むと突然カラスの善福丸が解説をはじめるし、後半では死んだ父親が解説を買って出るしで・・・。ハチャメチャだなと思っていると、ちゃんとメデタシメデタシになる。舞台化されるのかなぁ。映画かなぁ。ドラマかなぁ。アハアハと大口開いて笑えるっていいことだ。
読了日:11月18日 著者:三浦しをん




















http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lod8lcsOL._SX100_.jpg誰かが足りない感想
羊と鋼の森」を読んで夫共々、宮下奈都さんの贔屓となった。静かな語り口なのに心の奥底の何かを表面に顕在化してしまう。けれど、それがまた心地よいから不思議。梨木香歩さんや小川洋子さんのそれとも少し違う。この本を読んで、人は信じられると深く思った。
読了日:11月16日 著者:宮下奈都



http://ecx.images-amazon.com/images/I/61oFQSXpuhL._SX100_.jpg光媒の花 (集英社文庫)感想
少しえぐいかなと思いながら読み進めていく。間に画集と写真集を挟んで、読み進んでいくと・・・。なかなか心温まる終わり方で。遠い昔を思い出すとき、其処にだけ光が当たっているような気がするときがある。そんな光を思い出すときは鼻の奥が痛くなる。切ないといってしまうと違うし、哀しいというのも違っていて、上手く言葉に出来ないけれど山本周五郎賞と言うことがなんかすっごく納得できるお話だった。
読了日:11月15日 著者:道尾秀介



http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Xm8OlzuGL._SX100_.jpg句集 彩雲感想
もっと教えを請いたかった。「春の灯の流れていくを船といふ」大好きな句で、先生にサインを頂いたことも記憶に新しい。
読了日:11月14日 著者:いのうえかつこ





http://ecx.images-amazon.com/images/I/511kyhDqaBL._SX100_.jpg百年の記憶 哀しみを刻む石 (講談社文庫)感想
またやっちゃった・・・。私が読んだのは単行本のほう。優しい人々が登場する。「金木犀二十四区」と同じだ。血は繋がらなくとも記憶で繋がっていく人の苦悩が哀しい。でもきっと目覚めるね。
読了日:11月14日 著者:三木笙子




http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hWz5XHmOL._SX100_.jpg群馬直美の木の葉と木の実の美術館感想
吟行の時、草っ原に咲く花や道端に咲く花の名前は知っていても樹の名前が分からない。図鑑と言うよりは画集だった。読んでいても眺めるだけでも楽しいけれど、吟行に携帯できないのが難点。毎日眺めているものが増えてきてマイッタナ・・・。
読了日:11月14日 著者:群馬直美

       この図鑑もそのはし師匠のご推薦



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tzOQUByTL._SX100_.jpg怪盗の伴走者 (ミステリ・フロンティア)感想
結局、なんだかんだ言っても付いて行ってしまうのは愛なのかなぁ。変な意味じゃなくても。「ヨンデミル」で掌編を読むことが出来るとあったけど。、登録面倒だしなぁ。こういう仕掛けはありがたくない。ネット使えない環境の人もいるのにね。なんだか興醒めだ。文庫のほうには入っていると聞いたけど、もう一度読むのもな。と、小説自体には何の関係もないところでイラっとしている。こういうのやめようよと・・・。
読了日:11月12日 著者:三木笙子



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KDd%2BMymLL._SX100_.jpg1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶感想
東京オリンピック開会式の時、国立競技場から流れてきた五輪のひこうき雲を思い出した。それまでの東京とオリンピック以降の東京では隔絶の差があるのだと改めて思う。懐かしくて切なくて泣いた。
読了日:11月11日 著者:池田信










http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WQ2CVMXyL._SX100_.jpg人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)感想
高広の義母が登場する。義父同様、慈愛深く養子と接し、愛情の深さを感じて嬉しい。「永遠の休暇」が哀しい。異母兄弟の愛の深さ。今回の本は愛情が影が其処此処に見え隠れする。表題作の「人形遣いの影盗み」も父と子の、そうして幼馴染の愛情の物語ではある。「恐怖の下宿屋」の読者への裏切り方がいい。桃介頑張れ!「びいどろ池の月」だ・・・池に映る月は美しく漣が立つと月も滲む。作品はこの美しさではないけど、心根の美しさは何にも変え難いものだと、いうことがいいたかったのかな。二作目と違ってすんなり面白く読めたことがウレシイ。
読了日:11月7日 著者:三木笙子



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Lhz3BRWzL._SX100_.jpg世界記憶コンクール (創元推理文庫)感想
コナン・ドイルのホームズを知っているからこその面白さかな。あ、ワタシが読んだのは単行本のほう・・・。高広くんと有村礼の出会いもホームズなんだ。下敷きがあってそれをこねくり回すのは禁じ手なんじゃないかとも思うけど、面白いからいいか。では、次へ。
読了日:11月3日 著者:三木笙子



http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BEufQk%2B1L._SX100_.jpg太宰治の辞書感想
ありゃ、結婚して子供が中学生とな。だ・だれと結婚したの?そりゃないよと、思う。だが、ワタクシ本人は高校生から50年近く年季の入った太宰ファンだし。「猫町」は最近金井田英津子さんの版画で読んだばかり。受けて立とうじゃないのと気張ってみるが、何を受けるのかよく分からない。とはいえ、カッタルイ。円紫さんはいらないんじゃないか?とかいろいろ突っ込みどころもあるし、もっぱら図書館利用なので前作はないしで、読むのに時間が掛かった。「私」シリーズと思うからどうもね、なんだけど面白くなかったわけじゃない。まぁまぁね。
読了日:11月1日 著者:北村薫



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林 将之著
この図鑑を毎日見ている。
飽きない。
とても面白い。
多分そのはし師匠のところで紹介されていたと思う。
「おもう」と書くのは些か忸怩たる思いもあるが
し方がないのよ・・・そういうお年頃なの。




11月はあれよあれよと言うまもなく過ぎて行ってしまいました。

新聞をもう一度取り始めようかと家族会議が開かれます、不定期に。
新聞を読むとなると、小説を読むヒマがなくなってしまうのではないかと
不安です・・・。