Y版山姥日記

旧山姥日記

2月2日の富士山・鳥とバス停と少女と風

2月2日午前7時43分頃
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1月の読書記録の中で

梨木香歩さんの「鳥と雲と薬草袋」と言う題名の
随筆が秀逸だった、ワタシにとっては。

随筆とかエッセイとかは好きではないのであまり読まない。
けれど、
1月は小川洋子さんと梨木香歩さんのを続けて読んでしまった。



小川洋子さんの甲子園球場について書いた
たった20行の作品の最後の7行に泣いた
と、前に書いたが


梨木香歩さんのほうは随筆と言うよりは紀行文で
西日本の地名が殆どなのでよく分からないけれど

よく分からないんだけど、行った事があるような
その土地の風とか香りとか起伏とかが想像できた。


以前に読んだ
「まぐだら屋のマリア」(原田マハ)も
行ったことのない(架空の?)土地なのに
そこの情景が目に浮かんだ。





どこも風が吹いている

そんな気がする。







シュペルヴィエルの「海に住む少女」は
その町の情景が哀しいほどに分かって

そんなに書き込んではいないのだけど
どうしても行った事があると
思えてならなかった。



この少女の住む町にも風が吹いているような気がしてならない。








風は
もうすぐ春を運んでくる。


明日は節分で、鬼遣らいだ。
鬼やらいが一夜明ければ


旧暦の元日と言うことになる。



立春が来れば

風は冷たくとも
陽光はやわらかくなり
ガラス窓の内側にさえいれば

春の光を浴び
春の風を見ているように思える。



春は希望だ。
芽吹き、花咲き、風も心地よい。

大地が生きることに喜びを与えてくれる気がする。















豆まきのお豆 買ってこなければ・・・