Y版山姥日記

旧山姥日記

2014年の読書記録の続き

読み返したら途中で切れてました。
で、続き
 
 
 
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41SDPgUY9IL._SX100_.jpg忘れられた花園 下感想
ブログのお友達が紹介していたご本で、図書館で予約。読む人もなかったのだろう、小さな図書館の奥の書架にひっそりと並んでいた。この読後感。小学生中学生の時、何回も読んだ「秘密の花園」を随所に感じ、ワタシは時空を飛び越えて少女だったワタシに再会したような気分だ。五代に渡る女達の情熱に圧倒される。哀しみも幾歳月。長い長い時間を越えて、秘密は解き明かされてゆく。ステキだったわ。
読了日:5月1日 著者:ケイト・モートン
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41nTUAiRaAL._SX100_.jpg忘れられた花園 上感想
一気に読んだ。寝るのも惜しかった。小さいときに帰ったように、頬杖を付きながら読んだ。母の声が聞こえるようだ。「早く寝なさい」今は夫が「いい加減にしなさいよ」と言った。
読了日:4月29日 著者:ケイト・モートン
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51yP6xswTtL._SX100_.jpg迫りくる自分感想
3週間ほど前、図書館で「今日入荷したんです」と言われ何も考えずに借りて、読み終わらずに延長しやっと読了。好みじゃなかったので、なんとも言えないけど『あとがき』は好きだけど『あとがき』で作品のイメージが壊れちゃったかなと、思うのであります。ざんねん・・・
読了日:4月28日 著者:似鳥鶏
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/310Z6LSyEAL._SX100_.jpgねにもつタイプ感想
随分読了までに時間がかかったけれど、これは栞子さんを途中に入れちゃったから。O線沿線で育ったと言う作者、そういえば吉田篤弘の「空ばかり見ていた」だったかを読んでいたとき「この人と同じ場所を共有して育った」感があった。岸本さんも同じだ。年は違うけど。そんなこんなで、大変懐かしく、おへそが横っちょに付くその具合も似ているかもしれないと思いつつ読了に到った。小学生の妄想ってみんな同じなんだね。
読了日:4月24日 著者:岸本佐知子
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JnRXHyneL._SX100_.jpgビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)感想
ドラマの栞子さんがショートカットだったのでがっかりして「もう読まない」と思ったけれど、読んだ。オバサンとしては恋愛の進行具合はあまりというか、どうでもよくて、 古書を通しての推理小説にもうちょっと丁寧さを要求したいけど・・・。兎にも角にも、ドラマを見なければよかった。
読了日:4月12日 著者:三上延
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ETZt4Pm8L._SX100_.jpg冬虫夏草感想
『家守忌憚』を読んだのは何年も前なので始めの内は思い出すのに苦労をした。 余談だけど登場人物の南川(脇役であるが)は南方熊楠を髣髴とさせる。山里で暮らしているとイワナの宿とか河童の仲居とか、近所にいるのではないかと思えてくる。耳が痛いほどの静かな夜の微かな物音を聞き逃すまいと読了直後に感じたほどだ。読むのに時間がかかった。桜が咲いたし、今年の鴬の鳴き声があまりに美しかったせいだと思う。
読了日:4月4日 著者:梨木香歩
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S9jngvxfL._SX100_.jpg花のベッドでひるねして感想
友人の一族は戦時中の配給の中で一番欲しいと思ったものが手に入っていたそうだ。幹のおじいさんと同じだと思いながら読んでいた。その友人も欲しいものは必ず手に入る不思議な人で、彼女に『永子は大丈夫だよ』と言ってもらえることが嬉しかった。父を亡くすことは母を亡くすこととは全く意味合いが違い、どちらも辛いし悲しいけれど、父が亡くなることは指針を失うことに近い感情だった。喪失はやがて希望へと代わる人が本当の幸せものかもしれない。取り止めがないな、この感想文。気持ちの整理がつきにくい作品だった。
読了日:3月28日 著者:よしもとばなな
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/317YWpqpcxL._SX100_.jpg密やかな結晶感想
静かに物語りは進行していく。記憶も自由も身体も奪われていく人々。記憶も身体も奪われずにいる束縛された人が希望の星だ。しかし・・・どんなホラー小説よりも恐い。静謐さを持つ恐怖は言葉に出来ないほど怖いことがよく分かった。「困ったときの小川洋子」と図書館で借りたけど、安易な借り方はしないほうがよいとの警鐘かもしれない。
読了日:3月25日 著者:小川洋子
 
 
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nPhZS8JpL._SX100_.jpg東慶寺花だより感想
お懐かしい井上ひさし先生。一時代を築いた方だとは思うけど、この本に関して言うならば・・・かな。NHKのドラマみたいだった。
読了日:3月24日 著者:井上ひさし
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KNVGezHtL._SX100_.jpgペテロの葬列感想
名もなき毒』は小泉幸太郎君のドラマを見ちゃったので読まなかった。これも小泉幸太郎君の影を背負って読んでいた。なるほど・・・そうきたか。お金持ちのお嬢様の大人になることのなんと遅いことか。しかも、自立するのにそれが必要なのか。なんだかイヤなお嬢様だな。自立と言うのはそういうことではないんだけどなと、山のオバちゃんは思うのでありました。
読了日:3月14日 著者:宮部みゆき
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ivNl2H-dL._SX100_.jpg日記堂ファンタジー感想
恐くないホラーかな。ホラーとファンタジーって紙一重だ。猩子さんが山姥の扮装を軽トラに乗せて疾走する場面は笑っちゃった。改訂版も読みたいな・・・
読了日:3月10日 著者:堀川アサコ
 
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41uhGcjMcsL._SX100_.jpg月夜彦感想
なかなか・・・。もっとお軽いのかと思ったけれど、おどろおどろしていて面白かったかな。ホラーとファンタジーの境界線ってあるんだろうか、と、思いながら読んでいた。
読了日:3月10日 著者:堀川アサコ
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51enfzHdI2L._SX100_.jpg幻想映画館 (講談社文庫)感想
なぁんだ・・・前作の「幻想郵便局」はホラーじゃなかったんだ。と、今頃気がついてどうするよ。お子ちゃま向けになっちゃったかなぁ。でも面白かったと思う。春の朝にはもってこいだった。
読了日:3月5日 著者:堀川アサコ
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jzw4hJq8L._SX100_.jpg幸せになる百通りの方法感想
あくまでもワタシ自身のこととして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・読まなくてもよかったかな。
読了日:3月3日 著者:荻原浩
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CcKnmsw6L._SX100_.jpg幻想郵便局感想
夜中、一人で読んでいた。そんなに恐い話ではないのにこわかった・・・。昔、3人の子供が皆、三歳になるまで桜の木のほう指差し「おじちゃんがいる」と言っていた。3人が3人とも。それよりは恐くはなかったけどね。
読了日:2月28日 著者:堀川アサコ
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HbJDOv0PL._SX100_.jpg月の上の観覧車感想
「月の上の観覧車」の世界観は同世代のワタシにとってはよく理解できる。ワタシの場合は真っ青な空の積乱雲の上の逝ってしまった人々だけど。逝ってしまった人々に会えることの意味を考える。何かを示してくれるのでも知らせてくれるのでもない。彼らがそこにいて会えることの幸せだ。「ゴミ屋敷のモノクローム」も失った時間への哀惜の念を禁じえない。オトナの小説だね。
読了日:2月25日 著者:荻原浩
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51muOeYXD6L._SX100_.jpg葉隠物語感想
ヒトは誰でも生きることの大変さを知っているけど、自覚しないのかもしれない。でも、男って面倒臭いね生きるのに。女も、まぁ大変ではあるけれど大義名分なんて関係ないもん、ワタシはね。文庫の「葉隠れ」を呼んだのは高校生の頃だったと思う。その頃理解できていたとは思えない。やっと「武士道とは死ぬことと見つけたり」の真意が少しだけ理解できたように思う。
読了日:2月4日 著者:安部龍太郎
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zXJicZxDL._SX100_.jpgオール・マイ・ラビング (5) 東京バンドワゴン (集英社文庫)感想
5巻から8巻まで一気読み・・・疲れた。そうしてよく覚えてないのでもう一度読みます。
読了日:1月20日 著者:小路幸也
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ohWJFIG6L._SX100_.jpgフロム・ミー・トゥ・ユー (8) (東京バンドワゴン)感想
全巻読了。友人にドラマは見たかと聞いたら、我南っちゃんのイメージが違っていたので途中から観なくなったと言っていた。ワタシは見ていないので分からないけれど、こんな風に大人数で暮らすことの細々とした諍いもないのはウソだと思い続けながら読んでいたけど、諍いまで書かれてしまうと、それはそれでイヤダナとも思う。昔は、そう、日本が東京タワーが建ち東京オリンピックが決まり高度成長期に入り、そうしてその大騒ぎが少し落ち着いた頃の自分の生家を思い出した。沢山のヒトがごちゃごちゃと暮らしていたなぁ。子供心にも楽しかったなぁ。
読了日:1月17日 著者:小路幸也
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51b3EtGsz0L._SX100_.jpgマイ・ブルー・ヘブン (4) 東京バンドワゴン (集英社文庫)感想
番外編ね。サチさんが華族のお嬢様だったんだねぇ。戦後のドサクサ加減がワタシにもよく分からないけれど、浅田次郎センセイの「東京メトロ」を少し思い出しちゃいました。さて、折り返し地点です。図書館に予約しよう。
読了日:1月16日 著者:小路幸也
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51PuyeViyAL._SX100_.jpg望月青果店感想
東京バンドワゴンを読む前から読んでいたんだけど、東京バンドワゴンの軽さを優先させて、読了が遅くなっちゃった。母と娘の確執って仕方のないことなんだけど、母が逝ってしまうとその確執が全て愛だったって気付くんだよね。遅いんだけど気づくのが。
読了日:1月15日 著者:小手鞠るい
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DenQ6jXJL._SX100_.jpgスタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン(3) (集英社文庫)感想
ちょっとご都合主義になっちゃってきてるかな。まぁいいか。それにしても藤島さん、豪儀ね。豪儀だけどそこがイヤなんだよね。いくらホームドラマとはいえね。それも、まぁいいか。LOVEだもんね。
読了日:1月15日 著者:小路幸也
 
 
 
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HfjcktJFL._SX100_.jpg東京バンドワゴン (1) (集英社文庫)感想
寺内貫太郎一家みたいね。31の娘は寺内貫太郎一家を知らなくて愕然とした。そうか知らないのか・・・このシリーズがドラマ化されていたってことを知らなかった自分にも嫌気が差すなぁ。まぁいいか・・・
読了日:1月10日 著者:小路幸也
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/6153CJ653XL._SX100_.jpg探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望 (創元クライム・クラブ)感想
う・・・・ん・・・そうだなぁ・・・面白いと言えば面白いし、つまらないと言えばつまらないけど。まぁ、年末年始にはよかったかな。ワトソンっていつも可哀想だよね。
読了日:1月5日 著者:岩崎正吾