1月6日の富士山・雨上がる
午後4時6分
夫が
幻想的な富士山だよ
と、声を掛けてくれた。
午前中から降っていた雨が上がって
谷にある川から靄が立ち上り
向かいの山を覆っている。
この写真を撮ってから何分もしないで
富士山はまた、雲の中に隠れてしまった。
年末から読んでいた本を読み終えて
今は小川洋子の本を読んでいる。
あまりエッセイは読まないのだけれど
題名に惹かれて借りてきた。
その冒頭から2番目の一文。
たった二十行の、しかもワタシの好きではない野球が
主題になっているその文章に
泣いている。
多分この文章に心を貫かれ
十三行目辺りから文字が見えなくなるほど泣くヒトも
少ないとは思う。
が、
泣けて泣けて・・・
何度読み返しても、泣ける。
たった二十行で
こんなにも心を掻き乱す文章を書ける作家って
本当にすごいと思う。