Y版山姥日記

旧山姥日記

三月の読書


読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2795ページ
ナイス数:41ナイス
 


http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S9jngvxfL._SX100_.jpg花のベッドでひるねして感想
友人の一族は戦時中の配給の中で一番欲しいと思ったものが手に入っていたそうだ。幹のおじいさんと同じだと思いながら読んでいた。その友人も欲しいものは必ず手に入る不思議な人で、彼女に『永子は大丈夫だよ』と言ってもらえることが嬉しかった。父を亡くすことは母を亡くすこととは全く意味合いが違い、どちらも辛いし悲しいけれど、父が亡くなることは指針を失うことに近い感情だった。喪失はやがて希望へと代わる人が本当の幸せものかもしれない。取り止めがないな、この感想文。気持ちの整理がつきにくい作品だった。
読了日:3月28日 著者:よしもとばなな
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/317YWpqpcxL._SX100_.jpg密やかな結晶感想
静かに物語りは進行していく。記憶も自由も身体も奪われていく人々。記憶も身体も奪われずにいる束縛された人が希望の星だ。しかし・・・どんなホラー小説よりも恐い。静謐さを持つ恐怖は言葉に出来ないほど怖いことがよく分かった。「困ったときの小川洋子」と図書館で借りたけど、安易な借り方はしないほうがよいとの警鐘かもしれない。
読了日:3月25日 著者:小川洋子
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nPhZS8JpL._SX100_.jpg東慶寺花だより感想
お懐かしい井上ひさし先生。一時代を築いた方だとは思うけど、この本に関して言うならば・・・かな。NHKのドラマみたいだった。
読了日:3月24日 著者:井上ひさし
 
 
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51u90uYje%2BL._SX100_.jpgペテロの葬列感想
名もなき毒』は小泉幸太郎君のドラマを見ちゃったので読まなかった。これも小泉幸太郎君の影を背負って読んでいた。なるほど・・・そうきたか。お金持ちのお嬢様の大人になることのなんと遅いことか。しかも、自立するのにそれが必要なのか。なんだかイヤなお嬢様だな。自立と言うのはそういうことではないんだけどなと、山のオバちゃんは思うのでありました。
読了日:3月14日 著者:宮部みゆき
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ivNl2H-dL._SX100_.jpg日記堂ファンタジー感想
恐くないホラーかな。ホラーとファンタジーって紙一重だ。猩子さんが山姥の扮装を軽トラに乗せて疾走する場面は笑っちゃった。改訂版も読みたいな・・・
読了日:3月10日 著者:堀川アサコ
 
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41uhGcjMcsL._SX100_.jpg月夜彦感想
なかなか・・・。もっとお軽いのかと思ったけれど、おどろおどろしていて面白かったかな。ホラーとファンタジーの境界線ってあるんだろうか、と、思いながら読んでいた。
読了日:3月10日 著者:堀川アサコ
 
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51enfzHdI2L._SX100_.jpg幻想映画館 (講談社文庫)感想
なぁんだ・・・前作の「幻想郵便局」はホラーじゃなかったんだ。と、今頃気がついてどうするよ。お子ちゃま向けになっちゃったかなぁ。でも面白かったと思う。春の朝にはもってこいだった。
読了日:3月5日 著者:堀川アサコ
 
 
 
 
 
 
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jzw4hJq8L._SX100_.jpg幸せになる百通りの方法感想
あくまでもワタシ自身のこととして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・読まなくてもよかったかな。
読了日:3月3日 著者:荻原浩
 
 
 
 

小川洋子氏の小説にはずれはない・・・ワタシにとってはだけど。
 
困ったときの小川洋子
 
と、思っていたが
「密やかな結晶」の恐ろしさに夜眠るのが躊躇われた。