Y版山姥日記

旧山姥日記

2013年読書総まとめ

2013年2月以降の読書記録
 
 

読んだ本の数:58冊
読んだページ数:21077ページ
ナイス数:238ナイス

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oO7hkidFL._SX100_.jpg蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
読了日:2月3日 著者:恩田陸
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Nry8WpMLL._SX100_.jpg夜のピクニック (新潮文庫)
読了日:2月3日 著者:恩田陸
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qtYqbxh-L._SX100_.jpg舟を編む感想
長い年月をかけて辞書を作る。その辞書を何気なく使う自分を反省し、この紙もこの文字も愛おしく感じようと思いました。最近は電子辞書を使うことが多いけど。紙の辞書のほうが好きだと再確認した次第です。
読了日:2月3日 著者:三浦しをん
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RGS75Z0KL._SX100_.jpg闇色のソプラノ感想
最後がなぁ・・・ビックリしたぁ・・・
読了日:2月10日 著者:北森鴻
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51K34P6B90L._SX100_.jpg狐罠 (講談社文庫)
読了日:2月11日 著者:北森鴻
http://ecx.images-amazon.com/images/I/510C5DXF6SL._SX100_.jpg螢坂感想
香菜里屋シリーズだけどミステリ色は薄らいできちゃった。ずいぶん昔の三軒茶屋や経堂を知っているけれど、今はもう全く違う町になってしまっているのだろう。アルコール摂取不可のワタシでもこのお店に行って見たいと思う。
読了日:2月15日 著者:北森鴻
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51gLuGWoTaL._SX100_.jpgビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
読了日:3月2日 著者:三上延
http://ecx.images-amazon.com/images/I/6144v2w-M9L._SX100_.jpgビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
読了日:3月2日 著者:三上延
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S2kZBz6jL._SX100_.jpgビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
読了日:3月2日 著者:三上延
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F2r7yVKrL._SX100_.jpg香菜里屋を知っていますか
読了日:3月26日 著者:北森鴻
http://ecx.images-amazon.com/images/I/515BBEWCBHL._SX100_.jpgスキップ (新潮文庫)感想
大変面白かった。ワタシの17歳の頃はフォークソングやグループサウンドだったけど・・・ただ、最初はとっつきにくかったかも。
読了日:4月2日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41J657J469L._SX100_.jpg夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)感想
まぁまぁ面白ろかった。
読了日:4月4日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/415WW3KNZSL._SX100_.jpg空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)感想
なかなか面白かったです。心温まるミステリってあるんだね。
読了日:4月10日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NVR82RB8L._SX100_.jpgリセット (新潮書下ろしエンターテインメント)感想
輪廻転生の物語だ。『スキップ』とこの『リセット』の間に『ターン』があるらしいので図書館に予約した。読後、、丸山健二の「惑星の泉」を思い出す。ワタシが生まれる少し前のニッポンは焦土ではあったけれど、もしかしたら希望のニッポンであったのかもしれない。『リセット』の結末は第二章の早い時点で予想はついたが、その予想は裏切られることなく、涙の活字がにじんだ。面白かったわ。
読了日:4月18日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41IFlNfp-gL._SX100_.jpg五龍世界(WOOLONG WORLD)―霧廟に臥す龍感想
やふーのブログのお友達推薦の書。十二国記やナントカ(題名忘却済み)と同じ様な読後感。シリーズのⅡも読み終わった。Ⅲはまだ。ファンタジーなのか、児童書なのかよく分からんが、遊郭が出てくるから児童書ではないだろう。まぁまぁ面白かったわ。
読了日:4月19日 著者:壁井ユカコ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51C%2B6SUm52L._SX100_.jpg五龍世界Ⅱ感想
一晩で読んじゃった。徹夜なんかしないお年頃だから、あっという間に読めちゃったってことよね。 そうきたか!って思った。Ⅲが図書館から連絡が来るのが楽しみだな。
読了日:4月21日 著者:壁井ユカコ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/5173W125RPL._SX100_.jpg六の宮の姫君 (創元推理文庫)
読了日:4月29日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/515M19J092L._SX100_.jpgターン (新潮文庫)感想
何年か前、同じ様な設定のドラマを見たことがある様な気がする。と、思ったら映画になっていた。 質の良い、とてもロマンティックな恋愛小説なのね。
読了日:4月30日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/5119kYHU9yL._SX100_.jpg五龍世界III: WOOLONG WORLD 天鏡に映る龍 (一般書)感想
いい年してこういうご本に魅了されるのもナンだけど、面白いものは仕方がないのです。これから先が長いのかしらね。明日からまたゆっくりと読み直そうと思います。
読了日:5月2日 著者:壁井ユカコ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/512Eh%2BOmxhL._SX100_.jpg折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)感想
なるほど・・・これを日本の作家がお書きになっている・・・ワタクシ、自慢ではありませんが「修道士カドフェル」シリーズはテレビもそうですがご本も読破しておりまして、このご本を読み続けていくうちにカドフェル思い出しました。カドフェルまた再読しようっと。このご本はこのご本で、大変面白うございました。
読了日:5月10日 著者:米澤穂信
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZADzw%2BVtL._SX100_.jpg玻璃の天
読了日:5月13日 著者:北村薫
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vyKNwhqVL._SX100_.jpgチャコズガーデン (中公文庫)
読了日:5月14日 著者:明野照葉
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Wh7NtzCOL._SX100_.jpg小さいおうち (文春文庫)感想
私の母よりも「美しい時子さん」は少し年上。東京大空襲のとき(つまり昭和20年)母は24歳だったはず。もしかしたら「タキちゃん」と同じくらい。母は戦時中から戦後の東京の事をよく語っていた。東京大空襲の事は自分が体験したことじゃないかと思うくらいだ。そのとき、時子さんは亡くなったのね。カバーの絵がとても象徴的だと思ったのは読み終わってからだ。1時間ほど前に読み終わった。濃密な3人の関係は誰にも破れなかったという事?
読了日:5月16日 著者:中島京子
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51s5%2By3T9nL._SX100_.jpg十二単衣を着た悪魔
読了日:5月20日 著者:内館牧子
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41qE1PDY2cL._SX100_.jpg永遠の0 (講談社文庫)感想
私が生まれる8年前の夏、特攻隊員の命の交換がされたのか。戦争を知らないワタシには命の重さがいまひとつ分からない。愛の重さも分かっているようで分かっていないのかもしれない。「ヌルイ」人生だもの私なんか・・・泣いて泣いて活字が見えなくなった。世界中で本当に沢山の命が奪われたことは確かだ。国と国との喧嘩はゴメンだ。冗談じゃない。戦争を知っている人が少なくなってしまっている今、その人たちの言葉に耳を傾けよう。決して美化などせずに話してくれる人はいるだろう。秀作だと思います。
読了日:5月26日 著者:百田尚樹
http://ecx.images-amazon.com/images/I/515cMpOzZCL._SX100_.jpg花桃実桃感想
あっという間に読み終わっちゃいました。歯医者で待っている間、その後何が起こるかも知らないワタシは一緒に待っていたジイ様たちの視線を感じつつ笑いました。歯科助手さんに呼ばれ、まだ笑いの余韻を残したワタシは気楽に歯医者のゆったりした椅子に座り・・・抜歯されました。覚悟のないまま抜歯されたワタシは帰宅後、この本のおかげでショックが紛れたようです。有難く、しかも面白かったです。『めぞん一刻』を思い出しましたが、こちらのほうがしっとりとした風情です。
読了日:6月3日 著者:中島京子
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41m4pPma3ZL._SX100_.jpg食堂かたつむり (ポプラ文庫)
読了日:6月20日 著者:小川糸
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51t-Scg-8KL._SX100_.jpg写楽 閉じた国の幻感想
読み終るのにかなり時間がかかりました。なかなか先に進まずイラついて途中で投げ出しました。なぜ息子があの事故にあわなければならなかったのかが理解できないです。謎解きは面白かったけど・・・
読了日:7月1日 著者:島田荘司
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61hofTNq6eL._SX100_.jpg丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)感想
日付が変わった頃読み終わりました、一回目。今は夫が読んでいます。夫「これは続きか?」と聞くのでワタシがなぜこの本が今刊行されたかを説明すると、娘が「読み込んでいる人にしか分からない説明だ」と言います。とにかく、十二国記のあの読後感は最高で、何度読み返しても切なさと絶望感とそれに続く希望への強い思いが大好きであります。小野不由美先生は長編も書いておられるとか。楽しみです。本当に嬉しい一冊であります。
読了日:7月3日 著者:小野不由美
http://ecx.images-amazon.com/images/I/5139R9kWB9L._SX100_.jpg神去なあなあ日常 (徳間文庫)感想
34年前、夫と生後3ヶ月の娘とワタシは静岡の山の村に移住しました。この本の勇気君とは全く違うシチュエーションですが、都会で育った者が突然前時代的な過疎の村に放り込まれることに違いはありません。ニッポンの田舎はどこも不思議がいっぱいで、都会の人間には理解できないであろうことが平然と繰り返されているのです、何百年も。面白おかしく書いてはあるけれど、ニッポン人の原初的なものが書かれているようで、笑いながらも納得しつつ読みました。面白かったです。
読了日:7月9日 著者:三浦しをん
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41p5RNcbV9L._SX100_.jpgファミリーツリー感想
う~~ん・・・
読了日:7月14日 著者:小川糸
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41NAeswPUWL._SX100_.jpg色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
読了日:7月15日 著者:村上春樹
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61hofTNq6eL._SX100_.jpg丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
読了日:7月18日 著者:小野不由美
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z5B10EF6L._SX100_.jpg大東京三十五区 夭都七事件感想
シリーズの2番目から読んじゃった。お話自体は面白いんだけど、語り口が「それらしさ」を意識しすぎていて鼻についちゃったわ。もうちょっと普通に書いた方が読みやすいかな・・・と、思いつつ図書館で予約しよう「冥都・・・」と「亡都・・・」
読了日:7月25日 著者:物集高音
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51T%2B-Pb78XL._SX100_.jpg神去なあなあ夜話感想
神去なあなあ日常」の時も思ったけれど、大都会のヒトにはこのお話がファンタジーではないことが分からないと思う。ちょっと田舎に行けば神様への思いとか、近所の濃密な付き合いとか分かるかもしれない。余談だけれど、夫は「・・・日常」を読んで納得し胸が熱くなったらしい。ワタシも同じ。自然に対する畏怖の気持ちはニッポン人はみな持っているけれど、その畏怖の心を現実の生活の中に持ち続けることは難しい。山の民、海の民はみな同じだ。自然がどれほどの脅威かを知っている。だから畏怖の念を持ち続ける。勇気君もそれに気付いたんだね。
読了日:7月27日 著者:三浦しをん
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61z49sXqU3L._SX100_.jpgたぶんねこ感想
やっぱりこのシリーズ大好き。
読了日:8月13日 著者:畠中恵
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QEPYEPTTL._SX100_.jpg大東京三十五区 冥都七事件感想
「妖都七事件」のほうから読んでしまったけれど、あまり問題はなかったかと思う。 ただ、この作家は覆面作家だそうで、そこがどうにも気に入らないのであります。 お書きになる作家先生のご事情もあるかと思いはしますが、ワタクシのようなお臍が横っちょについているオバちゃんは、どうにもこうにも子馬鹿にされているような被害妄想で・・・ 講談のような口調にも慣れました。 もう一冊の「冥都七事件」も今晩から読み始めますです。
読了日:8月15日 著者:物集高音
http://ecx.images-amazon.com/images/I/21FE63NCEWL._SX100_.jpg大東京三十五区亡都七事件―探偵小説感想
小野不由美説と京極夏彦説があるそうですが、いずれにしろ、また別人にせよ、順番一部間違えたけどシリーズ読了いたしました。面白かったかと問われれば面白かったのですが、つまらなかったのかと問われれば「一応面白かった」と答えます。まぁ、読み終えたという充実感で満足です。
読了日:8月18日 著者:物集高音
http://ecx.images-amazon.com/images/I/515hGKOOVnL._SX100_.jpgおそろし 三島屋変調百物語事始感想
前に読んでた・・・年は取りたくないなぁ。んでも、やっぱり面白かった。
読了日:8月22日 著者:宮部みゆき
http://ecx.images-amazon.com/images/I/217AWFBXHDL._SX100_.jpgきいろいゾウ感想
あっという間に読了。夫婦って、不思議な関係だなと思う。長年連れ添っていると同士になるような気がする。でも同士ではない。若い作家の感性がとても爽やかで愛おしいと思った。
読了日:8月27日 著者:西加奈子
http://img.bookmeter.com/image/no_image_100.gifうつろ舟感想
澁澤龍彦って、恥ずかしながら初めて読んだ。面白かった。京極夏彦もうやめよう。
読了日:9月10日 著者:渋澤龍彦
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61rIvtixKdL._SX100_.jpg図書館の魔女(上)感想
最初のうちは面白くなくてすっ飛ばして読んだけど・・・反省してます。
読了日:9月25日 著者:高田大介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61eq8Eg9XjL._SX100_.jpg図書館の魔女(下)感想
本当に分厚い本で、上巻より下巻のほうが分厚くて、その分厚さにめげてしまいそうになるのをぐっと我慢の子であった・・・七面倒くさいところは、やっぱりぶっ飛ばして、でも、ワタシがぶっ飛ばしたところを面白いと思う人はいるだろうなぁ。装丁がとても綺麗。ナンかね、どんでん返しがね、切ないね・・・
読了日:10月3日 著者:高田大介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/5153wryKIjL._SX100_.jpgあんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)感想
一日で読んだ。「図書館の魔女」のあとなので頭使わずに読めて楽しかった。これも切ない話ばかりだった。
読了日:10月4日 著者:宮部みゆき
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51wkwBxk0BL._SX100_.jpg「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー感想
たった今、読み終わりました。孫が来ているので読む時間がなくずいぶんと掛かってしまいました。ワタクシは「根性」と言う言葉が好きではなく、スポ根も嫌いです。なのにこの本?と思いましたが、古いブロ友さんの書評を読んで図書館で予約しました。東大や京大に進学するであろう子達の野球に対する真摯な態度と、それを見つめる作者の思い、監督の檄。どれも感動いたしました。そうして、あとがきとなる「謝辞」で泣けてきました。やっぱり、ニッポンは大丈夫だという思いを強くいたしました。
読了日:10月12日 著者:高橋秀実
http://ecx.images-amazon.com/images/I/61BXwQnAgIL._SX100_.jpg鬼談百景 (幽BOOKS)
読了日:10月19日 著者:小野不由美
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2Bltr%2BDwvL._SX100_.jpg植物図鑑感想
ずいぶん前から気になっていた一冊で、ヘクソカズラスベリヒユが出てくる。 「雑草という名の草はない」と言う昭和天皇さんの言葉もワタシはずっと前から尊敬に値する言葉だと思ってはいたが、やっぱりこの言葉に共感するヒトは多いんだと納得した。いい言葉だよね。まぁ、そんなかな。
読了日:10月22日 著者:有川浩
http://ecx.images-amazon.com/images/I/31bN5hIi0oL._SX100_.jpg人質の朗読会感想
ずいぶん前からカバーの子羊か子山羊だかの瞳の美しさ深遠さに惹かれてはいたけれど、読んでみようという気にはならなかった。魔が差したと言うか何と言うか、図書館で思わず目があってしまって借りてしまった。読み終わって心の奥底から思う。切ない。切ないのだ。小川洋子の術中にまんまと嵌っていると思う。思うけれど、切なくて切なくて心が痛い。美しい九つの物語だ。全ての物語が愛おしい。久しぶりに良書に出会った気がする。早く読めばよかった。
読了日:10月23日 著者:小川洋子