8月31日の富士山・八月に惜別を
8月31日午前8時2分頃
夏休みがもうすぐ終わるという頃になると
畳に寝そべって
行く夏に思いを寄せていた記憶がある。
東京の片隅の商店街の路地裏の家だ。
二階建ての二軒長屋で
裏は大工さんや職人さんたちの長屋が続いていた。
江戸時代の話ではない。
昭和40年代の事。
もうすぐ八月が終わる。
今年の夏の気象庁からの警告の言葉に
慄いた。
それでも夏が行ってしまうのは寂しい気がする。
暑さは大嫌いだというのに・・・
鈴虫も邯鄲も蟋蟀も鳴いている。
芒の金色の穂が風に揺られているところもある。
稲刈りが終わった部落もある。
敬老の日の準備や秋祭りの相談に
この地区の役付きは忙しい。
明日は隣の地区の防災訓練に自衛隊のヘリも来るらしい。
見てみたいとも思うが
自分の村の防災訓練のほうが先だわね。
行く夏に惜別を・・・
来年の夏は
もう少し穏やかな夏が来てくれることを祈ろう。