6月15日16日の富士山・沼津桜桃忌へ
6月15日午後0時53分頃
6月16日
午前6時46分頃
誘われて
沼津三津浜にある安田屋旅館で行われた
「太宰治生誕祭」に出席した。
桜桃忌である。
高校2年生のとき
太宰治の全集を買ってもらって
今回、探したが見つからない。
どうやったら全集全てをなくすのかと
呆れ返られたけれど
見つからないものは見つからないのだ。
仕方がないから
出掛けた。
まずは 碑前祭、碑石に桜桃を供え
食事をし、その後
中央大学名誉教授の渡部芳紀先生の講演を聴く。
学生時代
講義というと眠くなっていたのが嘘のように
一生懸命に聴いた。
と、その前に
雨がそぼ降る中
内浦港の遊覧船に乗る。
デッキの日除け(?)のビニールシートは
そこら中に穴が開いていて雨漏り。
デッキだから雨は横からも吹き込むし雨漏りもしたけれど
海自体は凪いでいて 船の揺れは少なかった。
それに、
出掛けには見えなかった富士山は
夢のように雲がかかり
駿河湾越しに聳え立つ。
美しくもおおらかな景色に心揺さぶられる。
この安田屋旅館で
太宰治は「斜陽」を書き始めたそうだ。
その太宰の泊まった部屋は角部屋で
二方は窓で、内浦港も富士山も良く眺められる。
「こんな明るい部屋で『斜陽』なんか書けたわねぇ」
と、思わず口に出してしまった。
その部屋にいた何人かの太宰ファンに
睨まれた・・・
まぁ、いいか。