Y版山姥日記

旧山姥日記

庭の仔野の仔・キレハノブドウ~望の月

裏山へと続く道は我が家の荒地よりまだ荒れている。
獣道に成り果てて、ニホンシカの親子がやって来ているらしい。
 
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昨日より寒いのに風に冬の気配はなく
お日様を浴びに半径50m以内散歩に出かけることにする。
まずは、我が家の秘境である駐車場の奥へ足を踏み入れると・・・
何が出るか、何かが出るのか、誰もしらない・・・かも・・・たぶん・・・
 
キレハノブドウの実
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太っ腹が駐車場の奥に綺麗な色の実があると言った実。
山葡萄か?とも思って大事にしよう
と、取らぬ大ブタの皮算用である。
タイヘン残念なことに有毒であるとか。
 
アキノウナギツカミ(まだ蕾)
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花が咲けば
ママコノシリヌグイミゾソバによく似た可愛い花だ。
葉っぱの形で見極める。
だけど、最近「忘却技術」がレベルアップしてきたので
どの仔だったかなぁと、いつも悩むのよね。
沢山の蕾が天に向かって物言いたげで
本当に可愛いし切ない。
ママコノシリヌグイと分かった時はとても胸が痛いけど
この仔はアキノウナギツカミ。
この仔を使って富士川で天然鰻獲れるのかなぁ
と、思ってみたりする。
 
アスパラの花
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隣のバアチャンの痩せ細った畑に植えられている。
小さな小さなこの仔は、アスパラが生ったところを見たことがない。
来年は貰えるかなぁ。
アスパラをホイルにのせて塩コショウを振って
オーブントースターで焼くと美味しいよねぇ。
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オオマツヨイグサは「宵待ち草」や「月見草」という美しい名を
竹久夢二太宰治に貰ったけれど
この仔にはそういう別名はあるのかしら。
野原の色がだんだん褪せてきて
冬仕度をニンゲンや獣たちがする中で
この仔のレモン色の姿はとても華やかに見える。
我が家の荒地の自慢の一品だ。
 
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蔦葉海蘭 と書くらしい。
10年以上前に「ワイルドアイビー」と書いてあった安価な苗だった。
なのに、この仔は我が家の至るところに棲家を拡張し

真冬でも陽だまりの風避けのあるところで咲くこともある。

強い仔だ。
 
 
アカネ(茜・赤根)
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染料のアカネだと
検索の旅に長々と出て(ネットサーフィンとも言う)
その実態を知り得た時
我が家の荒れ野に沢山蔓延っている仔と
同じ仔だとはどうしても思えなかった。
そんなにすごい仕事をする植物が身近にあるとは
考えの埒外であったから。
 
あかねさす 紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る
 
額田王が詠んだ歌で、妣が大好きだった。
この「あかねさす」は茜の根が染料となる所から
枕詞にまでなった(すっごい大まかな説明で<(_ _)>)そうで
以下略
(書き続けると長くなりそうだし、よくわからない・・・)
 
 
烏瓜
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ずいぶんと色づいてきている。
植物画を習っていた頃、この仔の花を見た。
先生に書いてみたらと軽く言われたが
とんでも8分歩いて5時間 
(タイヘン申し訳ありませんでした<(_ _)>)
 
この仔、食べられるのかな。
今、ふと思った・・・
 
 
茶の花
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この辺りの地境は茶の木が目印となっている。
何百年も前からそうなのだろう。
この仔は我が家と隣のバアチャンノ畑の地境の仔。
殆ど野生の仔だけれど
毎年美しい花を咲かせている。
 
けれど、茶毒蛾は最強の仔だ。
毛虫の毛が残っていたり鱗粉だけでも
モノスゴイ痒みとかぶれでタイヘンなことになる。
田舎に棲むという事はこういうこともあるのだ。
楽しくて時間が揺ったりとしていて優雅だと思ったら大間違いなのよね。
 
 
野菊・豆蔵
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豆蔵もお日様に当たり満足そうで
ワタシも虫干しが出来て
 
野菊は儚げに咲いている。
 
 
今宵は満月。
煌々と輝く太陰に何を願おうか・・・
 
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