Y版山姥日記

旧山姥日記

9月21日の富士山は見えず・お父さん逃げようと叫んだ時・・・

9月21日
午後4時48分(小降りになったころ)
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午後5時52分頃(空は黄金に輝いたが)
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午後6時18分頃(夕闇迫る ピンボケご容赦
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今は秋の虫たちの鳴声を聞きながら
体中のあちこちが痛いことと断水を除けば
昨夜のなんでもない夜と大差はない。
 
 
しかし
すごい暴風雨だった。
二階の樋は吹き飛んだ。
豆蔵脱走防止の門もぶっ壊れた。
窯の上の屋根も抜けた。
仕舞い損ねた外のパラソルはバラバラだ。
エアコンのダクトの穴から水が家の中に吹き込んだ。
 
けれど
これらのことはナンと言うことはない。
明日一日かかって片付ければ済むことだから。
 
 
 
 
 
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上の写真がなんなのか、分からないと思う。
これは、
我が家のすぐ裏の石垣を茶の間から撮したもので
よく見ると
石垣から水が溢れている。
溢れているのはU字溝のあるところで
山の保水力が弱っている証拠の水ではあるが
まだ澄んでいるので、少し安心。
 
でも、
この少し前 ワタシは
「お父さん逃げようっ!」と叫んでいた。
U字溝の下には我が家のささやかな排水路が切ってあるけど
夫太っ腹は、その時その排水路を見回っていた。
 
台風の季節の前にちゃんと掃除はしてあったのだが
そんな事はなかったかのように山からの水は
我が家の床下に入ってしまう。
工房は水浸しだった。
 
ごみ小路と呼んでいる工房と自宅の間にも
山からの水は流れ込み
少し上がっている裏の戸から家の中に水が入ってしまうかと思われた。
 
「お父さん逃げよう」
玄関を開け放し、姿の見えない夫に向かって叫んだ。
 
夫はその頃
頭を切っていた。
 
軽傷だし消防にも届けてないから
けが人の数の中に夫は含まれていない。
 
傷薬を擦り込んでおいた。
大した傷ではないけれど、痛々しい。
 
ワタシの怯える姿に夫も驚いたのかもしれない。
黙々と山の水が家に入らぬよう頑張ってくれた。
 
 
もし山からの水が濁ったら逃げようと
水の出ている所とにらめっこをした。
山からの水は今でもちょろちょろと流れてはいるが澄んでいる。
 
 
太っ腹の車の中には
急拵えした避難の為の衣類がまだ入っている。
明日、ちゃんと片付けよう。
 
 
 
市内では停電している所もあるが
幸い我が家は電気は点いている。
けれど
水はまだでない。
 
お風呂どうしようかな。