Y版山姥日記

旧山姥日記

10月22日23日の富士山・秋の夕暮れ時は

10月22日午後1時10分
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10月23日午前9時56分頃
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午後0時26分頃
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秋の夕暮れ時ほど
心を揺さぶられる時はないだろう。
 
何がどうしたと言うのではなく
 
たとえば
回覧板を届けに行く時などに見上げる富士山とか
開け放していた窓を閉めに家中を駆け回るときとか
ちょっと外の空気が吸いたくて玄関先に出るときとか
 
 
 
 
座敷童女1号がまだ赤ん坊だったとき
あの子が生後3ヶ月の時に山姥村へやって来たのだが
ぐずる彼女を背負って夕方の散歩に出たとき
ちょうど今ごろの季節で
刈られた田圃や柿の実、遠くの富士山を眺め
どうしてこんな所へ流れ着いちゃったんだろうと
 
 
 
切なくて切なくて
 
哀しくて哀しくて
 
 
 
ベソをかいた日々を思い出すと
あの頃のひんやりとした空気も
誰一人として通らない山際の町道
遠くの田圃に上がるわらを焼く煙の匂いも
背負った赤ん坊の温もりと重みも
 
つい昨日のことのように思える。
 
 
 
 
秋の夕暮れの群青色の空の下の
橙色のカラスウリの実は
残照のように鈍い光を放っていた。