9月11日の富士山・首傾げ自問自答の稲穂達
9月11日午後3時頃
台風が熱帯低気圧になって去って行った日から
富士山は機嫌が悪いらしくって
雲の中で苛ついていたのかもしれない。
でも
風も雲も秋らしくなって
草っ原もススキが大きくなったから
天の岩戸に隠れてた天照大神のように
そおっと下界を覗き見しようと思ったのかもしれない。
もしかしたら
台風でなぎ倒された稲穂たちを哀れんで
姿を見せたら喜ぶんじゃないかと思ったのかしらね。
ともかく
富士山はやっとこさでお出ましになった。
なぎ倒されていない田圃の稲たちは
美しい曲線を描き、頭を垂れている。
早く田植えをした田圃はもう稲刈りも終わってしまった。
緑のママの栗のイガが道に落っこちて
枯れた葉っぱが音を立てて道を転げる。
日差しは往時の勢いはないけれど
暑いとヒトを嘆かせるには十分だが
風は冷たく
夜は窓を開けて寝ることは出来なくなった。
イチジクの赤ワイン煮を何回も作った。
あと何回作るかな。
ショウウインドウで目があって気が合ってしまったキリン親子
コレクションが増えて
喜んでいたら
夫に言われた。
安全なところに置けよって。
余計なお世話だわよ。
夏が終わってしまうと
クソ暑くてイヤな夏だったけど
心なしか、サミシイ。
ニンゲンなんてこんなものだ。