6月22日と24日の富士山・夕日を映す雲と月を見ていた
6月22日午後1時30分頃
6月24日
午前8時35分頃
午後3時17分頃
午後6時27分頃
午後7時17分頃
晴れた空を期待して起きたが
富士山は灰色の雲と溶け合ってしまうかのように頼りなかった。
昼頃、青空にも富士山は溶けてしまいそうで
その輪郭は浮気がバレた男のようにあやふやな態度だ。
山姥村の夕暮れ時にやっと輪郭がはっきりと
人生の夕暮れを迎えた女のほうれい線のように見えた。
こんなに近くにいるのに
そばに寄り添って生きているのにと
文句の一つも言ってやろうかと思ったら
辺りが赤く輝いていると思うほどの夕焼け。
山姥村から夕日を見る事が出来ない。
が、辺りは激しい恋心さながらに燃え立っていた。
激情に駆られる事など疾うの昔に忘れてしまった。
忘れてしまったけれど
その燃えかすのような熾火のようなものは
もしかしたら
ワタシの何処かに残っているかも知れない。
何処かに残っていると信じよう。
女は
骨になっても
オンナなのだから。
そんなこんな愚にも着かないことを思い巡らせていたら
月読みの命が
女はいつまでもオンナだから美しいのだよ
と・・・
空耳よ、どうせ。