Y版山姥日記

旧山姥日記

美しいものに出会いたい




  我が家の桜に葉っぱはあと2・3枚

  裏山の桧林は日が差さず木漏れ陽も見えない

  富士の雪はうっすらで まだ本格的な冬は来ない

  

  庭の(荒れ野の)鉢植えも無残な姿を露呈していた

  少し手入れをしたけれど

  付け焼き刃



  青い空も白い雲も

  咲きそうで咲かない皇帝ダリアも鈴なりの小紫も

  ぐるりと家を囲っている山茶花の花が咲き始めても

  気が晴れない



  塩胡椒味のビスケットを焼いたけれど

  やっぱりビスケットは甘いほうが好みだな

  今度は甘い甘いクッキーにしよう

  スコーンでもいいな


  肩掛けを編んでいるけれど 今年中に出来るだろうか

  ダブルウェディングリングの完成を待つ子もいるのに

  肩掛けが出来上らなければ針仕事はしたくない

  この肩掛けを羽織ってパッチワークするのが希望で

  田舎のババァにはよく似合うだろうと夢見る



  山に棲むといっても

  それほどの山でなく中途半端な山里だから

  深山幽谷にあこがれないと言えばウソだ

  ウソだけれど

  深山幽谷に棲みたくはないし そこまで行くことを思うと

  ワタシには無理


  思いだけが脳裏を行き来する


  空想(妄想とも言う)は果てしなく広がり

  一番の理想は

  モンゴルの草原に立つ太ったバァさまになるというもの

  だけど

  ワタシの食事傾向を考えるとコレも無理なので

  あれやこれやと着る物だけでも工夫して

  モンゴルの碧い草原に立つババァになろう


  なんでモンゴルなんだろう

  チベットでもいいのに

  食事がなぁ

  もう少し許容範囲が広いニンゲンだったらよかったのになぁ

  ジャポニカ米と味噌と醤油と

  甘いジャムやチョコレートに生クリームたっぷりのケーキや

  虎屋の羊羹とか松露とか三重のとら屋の生ういろうとか


  


  要するに

  今、甘いものが食べたいんだワタシ









                      どこが「美しいものに出会いたい」なのか我ながら疑問