Y版山姥日記

旧山姥日記

雪の富士山・山姥村考

10月25日

午前8時35分頃
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10月26日

午後4時21分頃
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10月27日

午前7時27分頃
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        台風一過の朝の陽光の有り難さ

        そして

        青い空と富士山の美しさ

        良い一日が始まる予感のする朝だった。



        この地区の福祉委員をしているので

        月に一度、一人住まいの年寄りにお弁当を届けている。

        今日はそのお弁当の日だったけれど

        わたしが安心して運転できる車は出払っていた。

            (トルコンじゃないジムニーはあるが願い下げだワタシ)

        仕方がないから徒歩でお届け先の年寄りの家まで行く。

        まぁ、往復2㎞だし

        村を歩けば野菜が束になって降ってくるに違いないと

        足取りも軽く出掛けていった。



        第一村人発見。しかしなぁ・・・

        ちょっと声を掛けてみる。

        「どうしたの? 何悩んでるの」と、一応聞いてみる。

        「農業について悩んでるだよ」と、答えが返ってくる。

        悪い予感がする。

        「この茄子なぁ、デカイだろ。どうすんだコレ」と、彼の話は長そうだ。

        で、ワタシは話を切り上げるべく

        「みんなのより大きいね」と褒めたはずだったのに

        「どこで見た」と・・・(この後の会話はR指定なので割愛します)



        しかし

        今日の山姥村は少し様子が変だ。

        何処にも年寄り達の姿が見えない。

        時代劇の時間かなぁと暢気に歩いて目的地に着くと留守。

        この年寄りは先月、肋骨が痛いと言っていたがと心配になり

        大声で名前を呼ぶと

        道上のオジサンが「いないだよ」と教えてくれる。

        「旅行だ」との言葉にガックリと肩をおろす。

        元気になったのだから まぁいいか・・・

        隣の家の若い奥さんに帰ってきたら渡してくれと頼んで帰路につく。



        往路に出会った村人が誰かと話しているので

        ワタシもついでにおしゃべりしようと側に行く(下心あり)

        5分程度しゃべったところで、彼がワタシにくれたのは

        「ヤクルトオバサンは今離婚を考えているんだって」と噂付きの

        ヤクルトのパック入りのジュースだった。


        
        野菜が・・・・

        ワタシの野菜は・・・

        幻想と消えた。



        農村のおしゃべりは

        ともすると 時代が逆行し

        夜這いを懐かしむ傾向にある。(山姥村だけじゃないよね)

        オジサンたちは若い娘には決して言えない言葉の数々を

        ワタシのようなオバサンにして

        一緒に大笑いしたいだけなのだ。

        セクハラなんてどこ吹く風、秋の風。


        山姥村の未来は明るい。(オジサンのおしゃべりに限るが)