季節の移ろいは・・・
いつもの窓辺に座って裏山を見る
裏山の手前の畑にある柿の木は
一本はもうすでに葉は全て落ちている。
もう一本はかろうじて何枚かの葉を残し
鳥たちの為のものなのか
柿の実も少し残してあるようだ。
裏山の際にあるススキは
陽光に輝いてはいるが 今はもう盛りは過ぎた。
まわりの集落の稲刈りはすでに終わっていたけれど
山姥村は最後となる共同の田圃の稲刈りを
今日終えた。
今週末の祭の準備は始まっていて
夜な夜な
男衆はベロンベロンのグデングデンだ。
このお祭りが終わると
本格的な冬ごもりの準備に入る。
幸いに
山姥村は静岡県にあるので
山里といえども温暖ではある。
たまに雪は降るけれど あまり積もることはない。
が
今年は寒い。
既に夜具は真冬仕様になってしまった。
富士山の雪は消えては降り、降っては消えて
一雨ごとに濃くなるだろう。
それにしても
11日の富士山は美しかった。
玄関先から富士山を仰ぎ見て
思わず声を出してしまったほどだ。
一年中富士山の姿を眺めていると
季節の移ろいに敏感に反応するようになった。
何故か今年の晩秋は鼻炎に悩まされ
どの仔の花粉だろうと
草っ原と我が家の荒れ野と化した庭を見回したが
犯人は突き止められなかった。
こうして
一年は巡り巡って
ウルシ科の木々の紅葉から始まる錦秋も
頬を突き刺すような冷たく澄んだ大気の冬も
美しいと思えるようになった今日この頃。
紅玉が出回って
リンゴのジャム作りに忙しい。
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