Y版山姥日記

旧山姥日記

庭の仔・野の仔 山里に漂う香り

今日のこの肌寒さはどういうことなのと
ぶつぶつと文句を言おうと思ってはみたものの・・・


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       桜の葉っぱはもう八割がた落ちてしまっている 
      
       満開の花の下で立ち竦み あまりの美しさに呆然としたあの日
       心地よい木漏れ日の中で 微風に吹かれていたあの日
       ヒグラシ達の憩いの場となってその喧噪にうんざりしたあの日

       散ってしまった葉が冬の音を立てるまでにはまだ間があるが
       よく見てみると もう来年の花芽が龍の爪の形をしていた



一週間程前のよく晴れた日


       ボタンヅルかなセンニンソウかなといつも迷うけど
       たぶんセンニンソウ
       花も終わりの時期で、盛りのころより元気がない。
       もう少し秋が深まれば
       仙人のようなお髭が生えてくるそうだけど 見たことはない

       美しい花と思う
       真っ白なのだ




       毎年思う「へクソ葛なんて名前付けられちゃってさ 可哀想な仔ね」
       でも
       へクソ葛だと思うからおへそに見えるようになってくる
       不思議ね 名前って

       可愛いよねぇとワタシが言っても
       家族の誰一人として賛成してくれない
       ショボイといくら言われようが この花は可愛いんだからね



キツネノマゴ
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       其処此処に咲いていて
       どの仔に声を掛けようか迷ってしまうくらいに咲いているけど
       うちのオヤジの瞳には映らないようで
       同意を求めようとしたが止めたのは正解だったかもしれない

       狐の孫って変な名前だけど、その名前の由来は定かではないのだそうだ
       ウィキペディアの最初の言葉に憮然とする
       「道端に生える小柄な雑草である。」
       おまけに最後はこう締めくくっている
       「小さくありふれていることから注目度は低い。」

       そうかもしれないけど
       可愛いのよってウィキペディアに怒鳴ってやりたい




       「現の証拠」と書く
       薬効がすぐに効くからだそうだ
       飲んだことないから ホントかどうかはワタシには分からない

       が

       薬効がどうであろうが 畑に繁茂して困ろうが
       ワタシの大好きな花に変わりない
       こんなに美しい色と形
       惚れ惚れよ



外に出ると
玄関と窓を開け放していても
漂ってくる甘い香りの主さまを捜すが
どういう訳か見あたらない

あの辺りにキンモクセイがあるはずなんだけどと
草っ原を見つめても ない

今年は葛の葉っぱが大繁盛を決め込んでいて
キンモクセイの大木を覆ってしまっているらしい

でも
香りまではねじ伏せられないね



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                この仔の香りもとてもよい

                この葛の花はとてもはにかみやさんで
                葉っぱの陰に隠れて咲いている・・・

と、思ったら
ウチのガマズミも占領されて 花は天に向かって咲いていた
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                                   よく見えないけど・・・