石
午後3時41分
午後4時22分
24日
一日中 山姥村は濃霧の中で
もう嫌だ。お日さまが見えない・・・
と、いじけた子猫のように過ごす
一日中 山姥村は濃霧の中で
もう嫌だ。お日さまが見えない・・・
と、いじけた子猫のように過ごす
25日
お昼過ぎに山姥村を覆っていた雲が空高く帰って行く
気温が上がる
両手を掲げ 背伸びしてから辺りの香りに注意を払う
部屋のヒヤシンスの香りが強くて よく分からない
お昼過ぎに山姥村を覆っていた雲が空高く帰って行く
気温が上がる
両手を掲げ 背伸びしてから辺りの香りに注意を払う
部屋のヒヤシンスの香りが強くて よく分からない
その頃
太っ腹が山姥家で一番狭い部屋から嬉しそうに出てくる
ヤツの手のひらの上にあったものを見ながらワタシは言った
「洗ってあるんでしょうねっ!」
今までのとは比べものにならないほど大きな石だった
太っ腹が山姥家で一番狭い部屋から嬉しそうに出てくる
ヤツの手のひらの上にあったものを見ながらワタシは言った
「洗ってあるんでしょうねっ!」
今までのとは比べものにならないほど大きな石だった
太っ腹が育てた石の話をすると ある酔っぱらいが言ったそうだ
「富士山の水を飲む人たちには体内の石の大きさ比べをする連中がいる」と
酔っぱらいに言われても 信用は出来ない
この酔っぱらいも大言壮語に関しては太っ腹といい勝負だし
「富士山の水を飲む人たちには体内の石の大きさ比べをする連中がいる」と
酔っぱらいに言われても 信用は出来ない
この酔っぱらいも大言壮語に関しては太っ腹といい勝負だし