Y版山姥日記

旧山姥日記

枯れ野にて

昨夜の雨は朝には上がり
冬とは信じられないような陽気
しかし、太陽は薄雲の中にいて鈍い光を放っている

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              夏の間 青々としていたボサ
              あそこに葛藤があったなとか あれは仙人草の痕とか
              思い出すのに苦労はするが
              まだ 下草は青く、冬はこれからと覚悟する

ツルボ
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              あの淡いピンクの花は 薄い褐色にはなっているが
              透き通るような美しさだと思うのはワタシだけだろうか
              この世の春と咲いていた時も目立たぬ花だったが
              枯れ野にあっては マッタク目立たない
              これはツルボかと思い至った時は嬉しかった


高砂百合
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              この花は百合なのに種で増えてゆく
              種はぎっしり詰まっていたが 下の方に押しやられ
              はじけて飛んでゆくまでに間もないだろう
              来年はこのあたりにまた
              あの美しい白い花が増えるのだと感慨深い


数珠玉
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              雨に濡れ黒々としていたあの数珠玉も
              悟った仙人のヒゲのように真っ白になっている
              この横の株の数珠玉はもう割れていた
              来年また増えるといいな



             赤い花の咲く頃には姿が見えない曼珠沙華の葉っぱ
             この葉っぱが曼珠沙華だとは気がつかなかったが
             今年の花の時期に教えてくれたブログのお友達がいる
             とっても感謝している
             長年の疑問が解けたのだから



             いろいろなことを想像するだろうけど
             ここはワタシの顔を立てて
             あの美人さんの土偶みたいだと思ってほしい・・・<(_ _)>
             すべすべお肌が羨ましいわと思った


タラの木
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             来年の春の山姥家の食卓を彩ってくれるまで
             待つわ



             さすがに忍冬と言うだけあって
             旺盛な繁茂力を冬でも誇っている
             が、葉の色は少し精彩を欠いたかな
             花も二輪ずつさいたので 実も二つずつ
             当たり前のことだけどウレシイ



万両
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             瀬田貞二さんと林 明子さんの「きょうはなんのひ?」という絵本の中で
             お母さんにはルビーを、お父さんにはサファイアをプレゼントする娘は
             リュウノヒゲの実をサファイアに見立てた様に記憶している
             ルビーの方は万両だったかどうかあやふやなのだけど
             リュウノヒゲの実を見る度に 何十年も前の子供たちとのことを思い出す
             座敷童女1号も2号もこの絵本が大好きだった
             絵本を読む時、大きな声でいくつもの声色を使い読んだので
             「お母さまに読んでもらう時はワクワクして眠れなかった」
             と、最近になって子供たちに言われた。申し訳なかったね・・・


葉牡丹の仔
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             昨年暮れ
             玄関の周りがサミシイと思って葉牡丹の寄せ植えをした
             それまで あまりは牡丹が好きではなかったのだけど
             たくさんの種類があるし 手間も掛からないと思ったからだ
             そのうちの一つは今でも大きく立派に葉を咲かせている

                             https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/e/eikoobasan/20190820/20190820211619.jpg ←コレ

             何種類かの葉牡丹のウチのどの仔の子供か分からない
             育つかなと疑問はあるけどこれもウレシイ


蒲公英
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             冬枯れの野や畑に色のあるものは少ないが
             この黄色の蒲公英はひっそりと梅の古木の下に咲いている
             北風の当たらない土地で日溜まりになるのだろう
             黄色って元気をくれる色だなと実感した




これからが冬本番
今年も十本の指で残りの日数が数えられるまで来た
今年は何人もの人を見送り哀しい年だったけど
人はいずれ去ってゆくものと諦めることが出来るようになった
来年はよい年であるようにと願う