Y版山姥日記

旧山姥日記

父選ぶ水蜜桃の思い出よ

4月16日の生きとし生けるものの中の白いスミレ
実を申せばブログのお友達ひろさんから送っていただいたのです。

ワタシが白いスミレを見たことがないとコメントいたしましたら
ミズゴケに巻いて 丁寧に梱包してくださって 送ってくださいました。
お礼にと思い ささやかなものを送らせていただいたら
お礼のお礼が来ちゃいました・・・
ひろさん ありがとうございました。
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             さて・・・
             ひろさんは 高梁川のお傍で暮らしていらっしゃいます。
             初めてひろさんのブログに伺ったとき高梁川がどこにあるのか知りませんでした。
             岡山県にありますっ!と今では答えられるようになりました(エライッ!)
岡山と桃
             といえば桃太郎がすぐに思い浮かびますけれど
             そうではなくて・・・


太っ腹はひろさんが送ってくださった桃を見て
「小さいときに岡山県出身の人が会社にいてさ・・・」と話し始めたのです。

太っ腹の実家は横浜で地図を作っていました。
その会社の岡山出身の社員の実家から 毎年桃が送られてきて
毎年同じように 白いシャツにシミをつけて叱られたというのです。
                               (太っ腹の話は長いので 以下略)

ワタシにも 桃には深い思い出があります。
今年一月に鬼籍に入った父が「水蜜桃」を買ってくると不思議と美味しかったのです。
父は桃を選ぶ名人でした。
水蜜桃」は桃のことだと先程まで思っていました。(桃の種類の一つなんですね)

時々 桃を買おうかと眺めるのですが
父が買ってきたような美味しい桃でなかったらどうしよう
そう思うと 桃を買うことに躊躇いを感じていました。
でも、今度からは岡山産の桃を買おうと考えを改めております。


ひろさんから頂いた桃を見た途端
太っ腹は「すぐ食べる」と駄々を捏ね 冷やしていないものをすぐに食べ始めました。
座敷童女2号と3人で台所に立ったままパクつきました。

太っ腹の顔を横目で盗み見しますと 複雑な表情です。
小さい頃を思い出しているなとすぐに分かりました。
太っ腹の母は余命いくばくもなく そのときを待っています。
ワタシは父を思い出しておりました。
お互いに顔を見ないように桃を食べました。

馥郁とした香り 瑞々しい果汁 父や母の思い出。
ひろさんのくださった桃は 本当にたくさんの愛情を思い出させてくれました。

             と・・・
             感傷に浸っていたのは瞬時のこと。
             桃の箱の中身を確認し
             いつものように口角を上げ ニンマリしている夫の顔には
             「ウヒヒ 夜中に一人で食おう」とはっきりと書いてありました。

ひろさん 本当にありがとう。