Y版山姥日記

旧山姥日記

雨が降らない梅雨

6月16日午前8時49分
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6月17日午前7時53分
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                         桜の木の下には
                         黄色くなって散った葉が
                         落ちている

                         日差しも強くなく
                         裏山からの風は心地よく
                  
                         しんと物音のしない昼下がり
                         雨の降らない梅雨空は
                         どこか物憂げな風情を漂わせ
                         緑のむせ返る夏を恋しくも思う

                         雨だれの音を待ち焦がれているのは
                         生きとし生けるものたち

                         ヒトもまた
                         雨を待つ動物の中に入るのだろうか

                         山の木々や田圃の稲は
                         雨のそぼ降る梅雨になるのを待っている

                         けれども
                         なゐの災害に遭われた方々は
                         雨などとんでもないと思っていらっしゃるだろう

                         そう思うと
                         日常の生活を送っていることさえ
                         申し訳ない