2007-11-15 綺羅綺羅 富嶽一景 11月14日午前6時54分 暖かな太陽の光に山姥村が包まれて ふと思った。 晩秋の寂しい虫たちの歌声が聞こえなくなっている。 秋の騒々しい虫のおしゃべりを子守唄代わりにしていたのし 今はもう静寂に包まれた闇が山から降りてきている。 朝靄のボサの際を小次郎と歩いていると 露に濡れたススキが重たげに首を垂れている。 足元の草の露も冷たく感じられる。 何日か前 夜の庭に出て 息が白かったのに驚いた。 煌めく昴 オリオン座 綺羅綺羅と美しく 物憂げにさえなれない。 今年も慌ただしく過ぎてゆく。