Y版山姥日記

旧山姥日記

綺羅綺羅

11月14日午前6時54分
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      暖かな太陽の光に山姥村が包まれて
      ふと思った。

      晩秋の寂しい虫たちの歌声が聞こえなくなっている。

      秋の騒々しい虫のおしゃべりを子守唄代わりにしていたのし
      今はもう静寂に包まれた闇が山から降りてきている。

      朝靄のボサの際を小次郎と歩いていると
      露に濡れたススキが重たげに首を垂れている。
      足元の草の露も冷たく感じられる。


      何日か前
      夜の庭に出て 息が白かったのに驚いた。

      煌めく昴 オリオン座
      綺羅綺羅と美しく 物憂げにさえなれない。

      

      今年も慌ただしく過ぎてゆく。

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