5月29日
午前7時33分
12時37分
15時55分山頂付近
朝は、爽やかな風が吹き
昨夜のような寒さもなく
田圃仕事の音もしない
私にとっては 静かな一日だった。
世の中は 喧しいが
山姥村は
ウグイスが上手に歌って
植えられたばかりの稲の苗の上を
さやさやと風が通り抜け
その風が
竹や桧の林を揺らし
青々としたボサの上も
さざ波のように
さわさわと音を立てて
すり抜けていった。
静かな静かな一日が終わるとき
明日もまた
このしあわせを感じることのできるよう
心穏やかに過ごせるよう
声にならない何物かが
私の中で祈っていた。