Y版山姥日記

旧山姥日記

桜が咲いた

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   8時34分の富士山
   殆ど霞に隠れて、目を凝らさないと見えない。

   大きな笠雲が 富士山を目がけてやって来ている。
   天気予報も午後から雨だと言っていた。

   風も柔らかい。
   空気も、心なしか湿り気があるようだ。

   竹の準備のオジサンも連日忙しそうだが
   楽しそうでもある。



 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e2/51/majomajo1953/folder/1476879/img_1476879_29781307_12?2007-03-24 20:22:47
                                 10時37分の富士山





    我が家の桜の木は
    引っ越してきたときにはもう植えられていた。
    3本あったが、1本は枯れてしまい
    もう一本は、植木屋さんに引っこ抜かれた。
    「桜は公園木で、庭木ではない」と言われて・・・
    残っている一本も、抜かれてしまうところだった。

    太っ腹は怒り、私は命乞いをした。

    山姥村での山姥家のことを、この桜は全部見ている。
    弱ってしまっているけれど
    毎年見事に花を咲かせ
    「何とか私を治しなさい」と言っている気がする。
    けれど、太っ腹は植木屋さんに頼もうとしない。
    気持ちは分かる。
    あの時のことを思うと
    太っ腹の怒りは溶けてはいないのだろう。
    見かねて、村の人がそのうち助けてくれる事になっている。
    「定年になったらな」と言ってくれた。
    今年、かれは定年を迎える。

    一輪咲いた。
    留守にしている太っ腹に電話で伝えた。

                 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/e2/51/majomajo1953/folder/1476879/img_1476879_29781307_11?2007-03-24 20:22:47