桜が咲いた
8時34分の富士山
殆ど霞に隠れて、目を凝らさないと見えない。
殆ど霞に隠れて、目を凝らさないと見えない。
大きな笠雲が 富士山を目がけてやって来ている。
天気予報も午後から雨だと言っていた。
天気予報も午後から雨だと言っていた。
風も柔らかい。
空気も、心なしか湿り気があるようだ。
空気も、心なしか湿り気があるようだ。
竹の準備のオジサンも連日忙しそうだが
楽しそうでもある。
楽しそうでもある。
10時37分の富士山
我が家の桜の木は
引っ越してきたときにはもう植えられていた。
3本あったが、1本は枯れてしまい
もう一本は、植木屋さんに引っこ抜かれた。
「桜は公園木で、庭木ではない」と言われて・・・
残っている一本も、抜かれてしまうところだった。
引っ越してきたときにはもう植えられていた。
3本あったが、1本は枯れてしまい
もう一本は、植木屋さんに引っこ抜かれた。
「桜は公園木で、庭木ではない」と言われて・・・
残っている一本も、抜かれてしまうところだった。
太っ腹は怒り、私は命乞いをした。
山姥村での山姥家のことを、この桜は全部見ている。
弱ってしまっているけれど
毎年見事に花を咲かせ
「何とか私を治しなさい」と言っている気がする。
けれど、太っ腹は植木屋さんに頼もうとしない。
気持ちは分かる。
あの時のことを思うと
太っ腹の怒りは溶けてはいないのだろう。
見かねて、村の人がそのうち助けてくれる事になっている。
「定年になったらな」と言ってくれた。
今年、かれは定年を迎える。
弱ってしまっているけれど
毎年見事に花を咲かせ
「何とか私を治しなさい」と言っている気がする。
けれど、太っ腹は植木屋さんに頼もうとしない。
気持ちは分かる。
あの時のことを思うと
太っ腹の怒りは溶けてはいないのだろう。
見かねて、村の人がそのうち助けてくれる事になっている。
「定年になったらな」と言ってくれた。
今年、かれは定年を迎える。
一輪咲いた。
留守にしている太っ腹に電話で伝えた。
留守にしている太っ腹に電話で伝えた。