Y版山姥日記

旧山姥日記

11月の読書記録

読んだ本の数:5
読んだページ数:1593
ナイス数:85

赤銅の魔女 (紐結びの魔道師1) (紐結びの魔道師 1)赤銅の魔女 (紐結びの魔道師1) (紐結びの魔道師 1)感想
ちょっと待ってよ。この先どうなっちゃうのよ。図書館に予約は入れてあるけど、順番が回ってこない。と、先が気になって仕方がないのだけど・・・。リコの記憶力がエンスの頼りなんだなぁとおもう。それにしても、この先が気になって気になって仕方がない。
読了日:11月05日 著者:乾石 智子


愛なき世界 (単行本)愛なき世界 (単行本)感想
どどどっと1日で読了。とはいえ、どことなく消化不良かな。どこかで見たような気がしていたのは読売新聞の連載小説だったから。けれど、新聞の連載小説は毎日読むのがつらいので時々読む程度だった。こういうお話だったのか。期待以上のものはなかったけど、しをんさんの目線が優しいのは嬉しい。
読了日:11月08日 著者:三浦 しをん


白銀の巫女 (紐結びの魔道師2) (紐結びの魔道師 2)白銀の巫女 (紐結びの魔道師2) (紐結びの魔道師 2)感想
ええっ!ここで終わるの?そんなぁ・・・と、オバちゃんは思う。1月まで待つの?しかし、黄泉平坂の伊弉諾伊弉冉を彷彿とさせる(そのままだけど)の所で、もしも追いかけて行ったのが女だったとしたら妻は夫の骸骨を抱きしめただろうという文章を読んだ時、さもありなんと納得したのはワタシが女だからか?とも思うけど、実際に蛆まみれの亡骸を抱くことができるだろうかと長いことそのページを眺めていた。これは物語に何の関係もないことだけど。しかし、一月までは長いなぁ。図書館に予約入れられるかなぁ。
読了日:11月08日 著者:乾石 智子

読み終えてすぐ「ミステリでもホラーでもない文学読んじゃったよ」と夫に言った。夫の答えは「たまにはいいよね」だった。ワタシの小さいころの話で、それは父母の生きた東京だった。しっとりと懐かしい風景が蘇る。工芸会には夫と友人が所属しているが、工芸に生きるということの難しさは嫌というほど身にしみている。どれほどの権威であろうと、物を作る人の思いは作品に投影され、作者の思いが心を痛いほど掴むこともある。読みながら、そう思っていた。東京大空襲のことはコメント欄に書くことにする。疲れたぁ。
読了日:11月27日 著者:芝木 好子
 (コメント欄に書いたものを付記しておきます)
 東京大空襲で冴子の父が亡くなる。川が大きな登場人物になっている。私の母は昭和20
 年3月9日に新しい下駄を履き、新しい草履を履いた叔母と別宅へお琴を疎開させるため
 に西千葉に向かった。西千葉の別宅から浅草の自宅を眺め家族を失ったと思ったという。
 幸いに浅草の自宅は焼けてはいたが全員無事だった。が、川を渡るとき川を埋める人たち
 やお蔵を開けて炎に包まれる人も見たという。叔母の草履は溶けて母の下駄もちびてしま
 ったと言っていた。冴子が川の底に父を想う描写は、小さい時母や叔母が私に語ったこと
 を鮮明に思い出させた。
 こういう本を読むと、今現在ワタシが読み続けている本たちには悪いけれど、満足感が違
 うのが不思議だ。でも、こういう本を読み続けていたなら・・・。早く老けちゃうわ。も
 う婆さんだけど。


過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)感想
新幹線に乗るのに森見登美彦の本じゃなくて宮部みゆきを持って行ったのはなぜかなぁと思いつつも読み進める。同時進行が「隅田川暮色」だったので、こちらのインパクトは弱め。宮部みゆきにご都合主義だなと思うことが今までなかったので、ちょっとだけ驚く。面白かったんだけど、なぜか物足りない。もしかしたら四十男のパクさんの存在が違和感を感じたのかも。でも、面白かった。
読了日:11月28日 著者:宮部 みゆき



芝木好子の「隅田川暮色」
ゆったりとした書き方で、甘ちゃんなところもない。
読者におもねることもなく、読了まで時間は少しかかったけれど面白かった。
現代の流行りの作家と違って(ある種の作家のことだけど)
癒しということには無縁で、心地がいい。
小説はこうでなくっちゃと、思った次第。


今読んでいる本は、題名からして好みのオドロオドロしたものかと思ったら
殺人事件の、まぁそういう意味ではおどろおどろしいんだけど
予想してたのとは全く違っていて、でも引き込まれている自分を発見した。


師走に入っても、読むぞぉ。