Y版山姥日記

旧山姥日記

4月の読書記録

読んだ本の数:4

人魚の石 (文芸書)人魚の石 (文芸書)感想
まず、題名が素敵。最初からワクワクする。と、最後が「んん?」いいのかこの幕切れで。面白くなかったわけではないけれど、拍子抜けした。図書館のおにいちゃんが「エッセイは読んだけど、いいですよ」と言っていたので期待したんだけどなぁ。いえいえ、期待外れではないの。最後がね、想像とちょっと違っただけ。最後で作品名が違って読める。そこはすごいわね・・・と、思った。で、続編が出るのかな。ほかのご本も読んでみよう。中々、ゾクゾクして(怖いのではない)読んでいて楽しかった。
読了日:04月09日 著者:田辺 青蛙


憑依―異形コレクション (光文社文庫)憑依―異形コレクション (光文社文庫)感想
田辺青蛙の「人魚の石」の読後、彼女の本を探し面白そうなのを図書館に予約。最初の何夜かはおっかなくて夜には読めなかった、このオバちゃんがだ。が、そこはほれ、山のオバやんの心意気ってやつを体現し(あんまり怖くなかったのが真相)夜に読むことにする。「ゴルゴネイオン」がお好み。ホラーを読み続けると意外なところに影響が出てくる。いやぁ、参った。ところで、カバーの髑髏なんだけど白磁かな。一応陶芸家のオトーちゃんに見せる。「頑張って作ってるね」と上から目線の感想。いつものことだけど「いいね」とでも言ってみろと、思う。
読了日:04月22日 著者:


美人薄命美人薄命感想
題名と中身の懸け離れ方に驚くも、実に適切な題名で読後この「美人薄命」と今ではもう死語になっているような言葉が切々と胸を打つ。先日、靖国神社に行ったとき、かの零戦を垣間見た。あの神社にはほかの神社とは違う空気が流れていると思った。が!この本のあったまに来るところだ。というか、老人問題だ。ニッポンという国のいい加減さは「保育園落ちたニッポン死ね」と育児対策もそうだけど、お年寄りに対する冷たさだ。威張って言う。ワタシだって11月になれば前期高齢者だ。(敬いたまえ、息子よ)以下、コメント欄に続く。面白いご本だった
読了日:04月24日 著者:深水 黎一郎


京都綺談京都綺談感想
久しぶりに読んだ「高瀬舟」高校生の時に読んだのとは違うのでないかと思うほど読後感が違う。年齢のなせる業か。赤江爆という作家は知らなかった。「光悦殺し」を読み終わったときは「???」という気持ちが強かったが、このご本を読み終わるころには「そうかぁ。つらいね」という気持ちに代わって、不思議な作品だと思う。まぁ、こういう類いの短編集はなくてもいいかな。と、思ったけど知らない人の作品も読めたし、澁澤龍彦水上勉もお久しぶりだったので読んでいて楽しかった。もうそろそろホラーから脱却しなきゃねと思うんだけど・・・
読了日:04月29日 著者:赤江 瀑,芥川 龍之介,岸田 るり子,柴田 よしき,澁澤 龍彦,高木 彬光,水上 勉,森 鴎外





ご無沙汰続きで申し訳ないと思ってます。

頂いたコメントにお返事もせず本当にごめんなさい。