Y版山姥日記

旧山姥日記

11月の読書記録

読んだ本の数:3
読んだページ数:1040


銀河鉄道の父銀河鉄道の父感想
カムパネルラのお父さんが最後にジョバンニに言う「今夜、来てください」(うろ覚えご容赦)どうしても、父親が重なってしようがなかった。まさしく、カムパネルラのお父さんと同じに息子を愛する厳格さ(こんな言葉あるか?)は、ウチのオトーちゃんと愚息の関係と似て非なるものではある。父を乗り越えたい願望はいつの世でも息子にはあるのだろう。そういえば、むかし宮澤清六さんがテレビに出ておられたのを見た記憶がある。賢治のことを語っておられた。(内容は忘れちゃった)しかし、この題名の素晴らしいこと。とても面白かったし、泣けた。
読了日:11月18日 著者:門井 慶喜



透明カメレオン透明カメレオン感想
そうねぇ、まぁ、そうねぇ。面白かった。面白かったんだけどね。これだけ長く読書していると「どこかで読んだな」と思う物語は多々ある。だけど、どこで読んだのか作家は誰かなどということは思い出せない。と、言う感じ。帯に何が書いてあっても売るための宣伝文句なので信用はできない。お昼食べたら、図書館行ってこよう。その前にパン屋に行くんだけど、反対方向なのよね。悩みどころよ。道尾さんはやっぱり「背の眼」が好きだなぁ・・・。
読了日:11月04日 著者:道尾 秀介



刺繍する少女 (KADOKAWA新文芸)刺繍する少女 (KADOKAWA新文芸)感想
怖ろしさを予感させる結末が多い。「ハウス・クリーニングの世界」がお気に入り。これから読書に逃避するだろうという日々が続く予感。正月の用意確定申告と、小説の恐ろしさと同じくらい怖ろしい・・・。患っている嗅覚障害は副鼻腔炎が原因で、それは昔でいうところの蓄膿症と聞かされ、これまた恐ろしい。世の中に恐ろしさはいろいろあるけれど、小川洋子の結末以降の恐ろしさを描くということもまた、怖ろしいなぁ。
読了日:11月02日 著者:小川 洋子





なんと11月はたったの3冊・・・。

とはいっても


高浜虚子の「五句集」

を、読み続けている



読み終わるはずだった長野まゆみの「銀河の通信所」は
残り三分の一を残し12月に持ち越した。


宮沢賢治って、また流行っているのかしら?
子供のころに読んだものと
まだ若いころ、全集を買ってもらって読んだ時と
また、今現在に読むのと

同じ物語なのに違った印象だった。

銀河鉄道の父」はNHKだったかWOWOWだったかで
平田満氏が賢治の父親役を好演していて
その姿がこの本の中で交錯していた。


12月は
いったい何冊読むことができるのか・・・。