Y版山姥日記

旧山姥日記

2016年読書記録後編その1

黒猫の小夜曲(セレナーデ)感想
またやっちゃった・・・。シリーズ物の二巻目らしい。でもまぁ、ひどく気落ちするようなこともなく物語は進む。「優しい死神の飼い方」を読むか否か、それが問題だ・・・・
読了日:9月4日 著者:知念実希人
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Mxc9uB1fL._SX100_.jpg貘の檻感想
母さん、死ななくてもよかったのに・・・。少年の心はズタズタにされたんだろう。離れて暮らす息子と、小学生の頃の自分と、父と母と、女と男。絡んだ糸の絡み方がすごいなぁ。道尾秀介はこうでなくっちゃと、思う次第であります。
読了日:8月30日 著者:道尾秀介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/411sIKx6WIL._SX100_.jpg球体の蛇感想
道尾秀介3冊借りて、家庭内回し読み状態。借りたのはワタシだけど、これしか読み終われない・・・。「星の王子さま」の呑み助の章は覚えていなかった。大人の哀しみは少年少女には理解できないのか。大学生でもワタシにしてみればお子ちゃまで、彼らの思考回路は通り過ぎてきたはずなのに、不可解だ。あまりに自分本位にすぎないか。まぁいいか。「このバカ息子!」と、息子の頭を張り倒したい母親はたくさんいるだろう。ワタシもその一人だけど、若いうちの苦悩懊悩は必要だよね。沢山悩んで、大人になれと息子にいつか言おう。30すぎの息子に。
読了日:8月26日 著者:道尾秀介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eZB6B2Q6L._SX100_.jpg夏草のフーガ感想
「おメダイ」という言葉、娘達がミッション系の学校へ行っていたので存在も実物も知っているが、クリスチャンの人たち特にシスターにとっては大事なものだったらしい。ワタシにはよく分からにけれど。あの大震災以降の家族再生の物語として読んだ。夕子ちゃんもその中の一人だ。いろんな問題を内包して物語が進んでいくので、感情を保つのに苦労はしたが一気読み。オリンピックと相互作用で寝不足・・・。
読了日:8月18日 著者:ほしおさなえ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51PL-2Y4LIL._SX100_.jpg祟り婿 古道具屋 皆塵堂感想
損だよそのやり方、太一郎くん。皆塵堂の人たちの人の良さに脱帽。みんないい人ね。そのいい人が命取りになるなんてことないよね。と、思いつつ・・・。次へと進む。
読了日:8月7日 著者:輪渡颯介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/514aQIUxCHL._SX100_.jpg迎え猫 古道具屋 皆塵堂感想
あっという間に4巻読み終え、「祟り婿」に入ろうとしている。我が家は18年飼っていたモモちゃんを亡くした。生まれてすぐにやってきて、もらってきた娘の腕の中で息を引き取ったのである。猫は本当に不思議な感覚の持ち主で、ワタシ自身は好きではないのに、彼女の世話をしていたから、モモちゃんはワタシの布団の中にまで入って寝ていた。今でも、どこからか、モモちゃんの毛が出てくる。猫は本当に不思議。巳之助異常なほどの猫好きも不思議ではあるが、こういう人はたくさんいるのだろう。やっぱり鮪助の読みは難しい。
読了日:8月6日 著者:輪渡颯介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/617H8sTCaPL._SX100_.jpg蔵盗み 古道具屋 皆塵堂感想
益治郎サン、良かったね。終わりよければすべてよし。ヒトの本性の良し悪しでその人の一生は決まるということね。
読了日:8月5日 著者:輪渡颯介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zPt0z6UIL._SX100_.jpg古道具屋 皆塵堂感想
シリーズ②巻目から読み始めたので、どうしたもんじゃろのうと思ったけれど、大して問題はなかった。太一郎の妹への思いが思い出されてよかったと思う。しかし「鮪助」の読み方が難しくてねぇ。
読了日:8月4日 著者:輪渡颯介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EWH0TMQ5L._SX100_.jpg猫除け 古道具屋 皆塵堂感想
ありゃ・・・。これ一巻目じゃなかったのか・・・(泣)4冊借りてるからどれが一番最初か、確認すればよかった・・・(泣)で、遅ればせながら一巻目を確認して読み始めよう。
読了日:8月2日 著者:輪渡颯介
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Km7Do-8mL._SX100_.jpg大奥の座敷童子感想
幻想郵便局(シリーズ)とも違う物語だった。月夜彦は怖かったけど。泣きジジさまがもう少し活躍したらいいのになぁ。とも思うけれど、まぁいいか。開国前夜のニッポンがこんなにのんびりしていたとは思わないけど、こんなふうだったら、今のニッポンはないよねぇ。
読了日:7月22日 著者:堀川アサコ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41-12LYFCJL._SX100_.jpg咲くや、この花 左近の桜感想
尻切れトンボみたいだなと思ってもみた。でも、これでいい。長野まゆみだもの。桜生と桜蔵。桜の生まれと桜を守るもの。旧姓が桜に因んでいるし、我が家にも大きな桜の木があって、だから、櫻への思い入れは強い。う美しい最後だったのが嬉しい。
読了日:7月21日 著者:長野まゆみ
http://ecx.images-amazon.com/images/I/410QTSpuc6L._SX100_.jpg左近の桜感想
5月に読んだ「冥土あり」で長野まゆみを見なおしたのに・・・。この雰囲気の作家なのだ、もともと。それを好きで読んでいた。だからよい。次のを読もう。二冊借りてきてあるのだから。望月通陽の絵はやっぱり好きだなぁ。
読了日:7月17日 著者:長野まゆみ
渡りの足跡渡りの足跡感想
以前にも、エッセイとか随筆は好きではないと書いたけれど、梨木さんのは例外中の例外。[不思議な羅針盤」も読んだ。この本は、果たしてエッセイなのだろうか。紀行文だし、野鳥観察記録出し、ヒトへの想いを書いた作品だと思う。最後の「さあ出発しよう」から始まる五行に心を打たれて泣いた。
読了日:7月16日 著者:梨木香歩
みずうみ (新潮文庫)みずうみ (新潮文庫)感想