Y版山姥日記

旧山姥日記

9月の読書記録


読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1729ページ
 



http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Ad1PBF1FL._SX100_.jpgアリス殺し (創元クライム・クラブ)感想
えーっとぉ・・・。アリスだから仕方ないか。ワタシには合わないなぁ。でも、面白くないという意味ではありませぬ、念のため。
読了日:9月28日 著者:小林泰三






http://ecx.images-amazon.com/images/I/5180-g-f8NL._SX100_.jpg鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─感想
未練者。この世に未練を残す者。どの未練者も哀れだ。近頃の若者は(嗚呼、こんな言葉を使う年になっちゃった)昭和にノスタルジーを感じているが、ワタシの世代は大正浪漫といった。まさしく夢二の生きた時代で、大正への憧憬は美しかった。その時代の未練。今より心を此岸に残し彼岸へ旅立った者の、気持ちが哀しい。
読了日:9月22日 著者:朱川湊人




http://ecx.images-amazon.com/images/I/41HZ2P9BFDL._SX100_.jpg玩具修理者感想
もしかしたら、以前に読んでいるのかもしれない。最近忘れちゃうのよね。で、グロの世界だな。「エログロナンセンス」は現代芸術の大きな要素だけれども、少し幼稚がすぎるかな。読後感はよくないけれど、面白くなかったという意味ではないよ。
読了日:9月18日 著者:小林泰三




http://ecx.images-amazon.com/images/I/41n3or6FoHL._SX100_.jpgペンギン・ハイウェイ感想
実にシュールで不条理だけど、小学4年生の男子の初恋譚なんだよね。小学4年とかペンギンとか、いろいろファンタジックな設定は横に置いておく。とすると、SFなんだねぇ。父と息子の会話の不可思議さとか。ああ、そうか、お姉さんは神様のお使いの大天使だったのか。とか、考えて・・・。夫に面白いよと伝えた。
読了日:9月17日 著者:森見登美彦




http://ecx.images-amazon.com/images/I/41l049G9dhL._SX100_.jpgたまもの感想
台風が去った直後に読了。最初はこの作家好きじゃないなと思いながら読んでいたのだけど、62ページ中ほどから63ページの中過ぎまでの文章を何度も読み返した。「ぬばたまの夜」からの文章の為にこの本を買おうかと思うくらいだ(ワタシは殆ど図書館で借りている)が、多分買わないだろう。最後もいい。いかにも泉鏡花賞だなぁ。また、母親の苦悩懊悩と楽しさと生きがいを思う。そうして、「聴く人」の辛さも思う。なぜ、最初は好きではないと思ったのだろう。不思議。とても良い読後感を頂いたと思う。
読了日:9月9日 著者:小池昌代




http://ecx.images-amazon.com/images/I/41CkIi5AfsL._SX100_.jpg金色機械感想
なんだか、哀しいお話・・・。登場人物がみな哀しい。最後も救いがあるのかないのか分らない。言い古されてフレーズだけど「哀しくて美しい」。「夜市」もそうだった。静かな秋の始まりに読むには、とても良い一冊だ。金色様は緑の瞳。やっぱり遥香と金色様は荒野の洞窟にいたのか。金色様の幕引きには月光なんだね。とても面白かったし、哀しかった。
読了日:9月5日 著者:恒川光太郎






恒川光太郎「金色機械」と


小林泰三はどうも合わないようだ。




などと、いいながら

今は三浦しをんを読んでいる。




そうそう、富士宮市は小さな図書館を増やしていて
駅前の図書室は労働者のためのものらしく
本は少ない。
パソコンで予約して取りに来るだけだもんね。


で、大富士に出来た図書館は
児童書や絵本がかなり充実しているらしい。


先日、パッチワークの時に予約の本を取っていこうと思い
西図書館に予約したら、第4金曜で
この第4金曜は富士宮中の図書館が整理のため休館になる。
いつも忘れて、予約を取りに行こうとしてしまう。

しかも今回は我が家から遠い。

仕方がないから、翌日
用もないのに大月線を登って行った。

そこで
かつての娘の担任の先生の奥さんがいて
その奥さんは芝川図書館でとても仲がよくなったのだけど
「ええ?芝川図書館と間違えたのかと思った」と言われ
流石のワタシも赤面。

いろいろな図書館で
いろいろな出会いがある。

8月には芝川図書館で
鉄道の模型を動かすイベントがあって
孫の蒼ちゃんは喜んで動かなくなった。
翌翌日の新聞(超地方紙、富士宮地区の新聞)に
蒼ちゃんの写真が載り、母親大喜び。






で、西図書館には鯉が泳いでいる。