Y版山姥日記

旧山姥日記

1月19日の富士山・物干場雑感

1月19日午後2時29分頃
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夫婦二人だけの生活は静かだ。
 
洗濯物も使う食器の数も少ない。
 
 
 
 
娘一家が来ると突然賑やかになり
一番割を食うのはチビ犬の豆ちゃんで
彼は孫の蒼ちゃんの過剰な愛情表現から
逃れるのに必死になるし
 
太っ腹の愛情も蒼ちゃんに乗っ取られる。
 
 
犬と孫では
孫に軍配が上がるのは世の常。
致し方ないことだ。
 
 
 
 
 
 
で、
物干場。
 
 
2階の物干し場の北側の端には
夏みかん(かつてのグレープフルーツ)が生い茂っていた。
少し枝を落としてもらって
 
物干場がちょっぴり広くなった感じがある。
 
そこを孫が走る。
もうすぐ2才10ヶ月のヤンチャ坊主が走る。
跳ぶ。
 
凄まじい音がする。
 
音に喜んでまた走り回る。
 
 
干したばかりのタオルがオデコに当たって
喜んで跳ぶ。
 
 
 
 
 
 
 
春が来れば
 
 
階段を上がって満開の桜が見えるし
 
月を眺めたり
 
カラスと語り合ったり
 
 
 
なかなか風情のある場所のはずが
 
嬉しくて仕様のない足音が占拠する。
 
 
 
 
 
 
 
時の移り変わりを思う。
 
 
 
周りの景色などに心を動かすことなどなく
ただただ、一日が終わるだけの日々。
 
子供を育て
一日中洗濯機が回っていた事もあったし
 
道着やルーズソックスが乾かないとふてくされたり
意識の戻らない母の寝巻きを洗って干していたときの涙も
5人分の布団を干しても疲れを知らなかったことや
 
 
 
思い出しても
楽しいことだけではなかったけれど
 
 
雨さえ降らなければ
この物干し場に洗濯物がたなびいた。
 
 
 
 
そこに孫の足音がする。
 
 
 
 
 
 
 
 
時の移り変わりの
 
なんて
 
早いこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
空の様子が変わってきた。
 
大寒は明日だというのに
優しい色になってきていると、思う。
 
 
 
 
空に浮かぶ雲の
 
ふうわりとした様子もまた
 
 
 
予感させて嬉しい。