Y版山姥日記

旧山姥日記

ベロンベロンのグデングデン

だって・・・
 
 
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氏神さんのお厨子
 
 
 
前にも書いたと思うけど
この村の氏神さんのお社は
百年以上前の嵐の時に、川を流れてきたお寺さんを引き上げたもの
だと、聞いている。
 
数年前に建て替えた。
 
建て替えるまでの何年間か
毎月村中で積み立てたお金と
身寄りのないバアちゃんが寄進した浄財が元になっている。
 
このバアちゃんは健在で
真ん中の組合で世話をしている。
 
 
建て替えてもお厨子は補修し
格天井にあった飾りも直してそのままつけてある。
 
 
建て替えてからは
床からも壁からも入ってきていた隙間風がなくなり
 
新年会にはシンシンと冷えていたけど
今は温かい。
 
 
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ここでトーチャンたちは既に
ベロベロになっている。
 
 
 
今日はこの地区の成人式でもあるけど
今年は村に新成人がいなかったので
 
片づけが済むと同時に
どんど焼きの会場へと、みな移動する。
 
この村は3つの組合に分かれていて
上の組合で一箇所、中と下の組合で一箇所のどんど焼きをする。
 
 
 
 
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新年会とは打って変わり
 
どんど焼きは老若男女
ジジババも子供達も大騒ぎで
 
上新粉で作った団子を三本槍に差して熾きになってから焼く。
 
大鍋いっぱいにお汁粉を作ってきたり
ピザを買ってきたり
新年会で余った料理や漬物や
いろんなものが並べられ
 
大人も子供も好きな物を食べ飲み
 
大人はどんど焼きの火にあぶられ
子供は周りを大声で騒ぎながら走り回り
 
松飾や昨年の縁起物や人形や
捨てるには思い出の詰まりすぎているもの等を
焚き上げる。
 
 
今年は二人きりだからお団子作らなかったと、
みんなに言っていたら
 
ヒロミちゃんが
「A子ちゃんちのもあるよ」と、言ってくれた。
 
 
来年からは餅花もちゃんと作るね
と、言い訳をしながら
 
ヒロミちゃんの優しさをひしひしと感じ
 
三本槍も貰って
お団子を夫と二人で焼いて食べた。
 
 
 
今年も風邪を引かずに済みそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
ウチのトーチャンも
他のうちのトーチャンたちも
 
ベロンベロンのグデングデンで
今年も酒盛りの一年が始まった。
 
 
 
 
 
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