Y版山姥日記

旧山姥日記

11月の読書記録


読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3337ページ


http://ecx.images-amazon.com/images/I/41DX7886YXL._SX100_.jpgぼんくら(下) (講談社文庫)感想
最後は当てが外れた。面白くなかったわけではない。おくめさんが逝ってしまうとは思わなかった。ドラマでは元気いっぱいのヒトだし・・・。それにしても、悋気とは恐ろしい。いくら男尊女卑とは言え、それはないだろうとも思う。「幽霊」の章で佐吉が哀れで仕方がなかった。なくてもよかったかな。宮部さんは必要と思ったのだろうけど。
読了日:11月30日 著者:
宮部みゆき
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Y4PE3MTQL._SX100_.jpgぼんくら(上) (講談社文庫)感想
某NHKのドラマを見ていて原作が読みたくなった稀有な作品だ。吟行の集合場所へ早く着いたんで読んでいたら指導してくれる方が「これ面白いわよね、おはよう」とニコニコなさっていた。あともう少しで読み終わるところだったので、静岡護国神社の「のみの市」からの帰宅後下巻に進む。のみの市を冷やかしながら歩き、下巻への思いが強かったので作句は上手くいかなかったが、それもまた是だろう。
読了日:11月30日 著者:
宮部みゆき
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SHB2tMknL._SX100_.jpgぬけまいる感想
一晩で読んじゃった。面白かった。痛快だった。お手軽だった。
読了日:11月27日 著者:
朝井まかて
 
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Wp2fSCmtL._SX100_.jpgディアスと月の誓約感想
月は神秘的。月読みもディアナもみな神秘の中に生きている、と思う。ナナニの本当はなんだったのだろうか。気にかかって仕様がない。
読了日:11月24日 著者:
乾石智子
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51aaqwJLE1L._SX100_.jpg太陽の石感想
闇は現実の社会にもある。世相のこと政治の事ではない。心の闇を抱えている人も多い。白内障の手術中、一瞬だけ闇を経験した。真闇。自分がどこにどうしているのかも時間経過も分からない。やがて手術が進み、光が戻ってきた。自分が手術台の上にいた何秒間かの闇だったが、そこに何かがいるかと思うとゾッとする。ただ、ワタシの場合は闇に潜む者のいない手術だったけど。いやいや、そういうことではなく、魔導師の心の闇は深くて恐ろしい。
読了日:11月21日 著者:
乾石智子
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51bFEg7ReFL._SX100_.jpg天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト感想
天切り松シリーズの5巻目。シリーズ一作目を読んだときから、盗人に説教されたくねぇと思った。今回も同じ感想であるけれど、天切り松シリーズが面白いことを否定するものではない。痛快だし、父母の生き抜いた浅草も懐かしい。浅草の地回りの親分とワタシの母の逸話は本当かしらと疑念は持つものの、あの母ならやるだろうとも思う。でも、でもね、テレビが薄くなった時代にかつての盗人に説教垂れさせる官憲っているかしら。
読了日:11月17日 著者:
浅田次郎
 
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/512gGjMnZ%2BL._SX100_.jpg阿蘭陀西鶴感想
井原西鶴の娘が生き短い生涯を終えたお話だったけれど、読みながら北斎の娘「おえい」を思い出していた。作家と暮らすって、とても大変だということが分かる。朝井まかてという作家を初めて読んだ。なんだか、安心して読める作家がまた一人増えた気がする、ワタシにとってのだけど。西鶴がいやな奴に描かれているようでいて、実はよい父親だったとおもう。「痩せたんじゃないか」と最後に娘を心配するところでは、娘と父の心が通ったようで涙が止まらなかった。
読了日:11月16日 著者:
朝井まかて
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Jrt2bIBTL._SX100_.jpg天国旅行感想
なんてこった・・・こんなに暗い、救いのない物語をしをんさんが書くなんて。と、思いはしたものの、ヒトは誰だって幾つもの貌を持っているし想念だってただ一つではない。最後の「SINK]についてだけ、何処かに救いがあるような気がしてならない。「初盆の客」にいつものしをんさんを感じた。愛は深いんだね。
読了日:11月13日 著者:
三浦しをん
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/612s7Ef017L._SX100_.jpg魔道師の月感想
前作「夜の写本師」に登場するキアルスの若き日の物語で「ああそうだったのか・・・」と納得する部分もあれば「?」となるところもある。ファンタジーと言うには少し重い内容のシリーズだ。お子ちゃま向きではないと言うことか・・・。闇を自身に取り込んだレイサンダーは正しい選択だったのだろうかとも思うけれど、我と我が身に置き換えて人生を振り返ってみると「是」と背筋の辺りで肯定している何かがいるような居ないような・・・
読了日:11月7日 著者:
乾石智子
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51piclV5K0L._SX100_.jpg夜の写本師感想
以前読んだ「折れた竜骨」と読後感は似ている。と、言ってもこの物語が似ているわけではない。「ゲド戦記」や「「ネシャン・サーガ」は子供達がまだ思春期前に一緒に読んだけれど、それらの物語よりもずっと日本的。当たり前よね、作家がニッポン人なんだから。これもシリーズ物だから、これから何冊読むのかな。楽しみです。
読了日:11月2日 著者:
乾石智子
 
 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41cAY5-9ooL._SX100_.jpgユリゴコロ感想
人を愛するって大変なことなんだね。最初はおどろおどろしいけれど、最後は愛の物語りだったと安心する。けれども、本人たちはいいよね。残された息子たちはどうやって思いを昇華させていくんだろうか・・・
読了日:11月1日 著者:
沼田まほかる
 
 
 
 


11月は何とか読書の時間を増やせたような気がするけれど
今月はやっぱりそんなに読めないわよね。
だって、12月だもん。
本読んでばっかりいたら、鬼に叱られるかもしれないし・・・