Y版山姥日記

旧山姥日記

10月14日の富士山・野の花の不思議さ

10月14日午前6時42分頃
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むかし
10月の末にこの村に引っ越してきて
何日か過ぎたころ
産まれて間もない長女をおんぶして散歩した道を
ベビーカーに孫を乗せて歩く。
それは昨日の事。
 
 
右手に富士山
空には翼のような美しい雲(カメラ持ってなかったので写真ありません)
 
あの頃は知る人もなく
全くの余所者で誰かに会っても挨拶も出来なかった。
 
けれど
今では誰かに会えば
その場所に立ち止まって取り留めのない話をする。
ついでに旬の野菜を貰うことも多い。
 
昨日は
H美ちゃんの家に行って
お茶を振舞ってもらった。
お茶菓子はH美ちゃんのお手製の栗の渋皮煮だった。
H美ちゃんちの甘柿も貰って
帰りがけにホトトギスを手折ってくれた。
 
A子ちゃんちの庭にもあるでしょ
と、H美チャンは言ったが
我が家のホトトギスは何も言わず旅に出て久しい。
 
来年は孫が歩くようになるから庭も荒らさないようにしようと思う
と、ワタシが言うとH美ちゃんは鼻で笑った。
ワタシたち夫婦の事を熟知しているからだ。
 
彼女の夫、ミツアキちゃんは太っ腹の大親友で
友達など要らないと豪語していたワタシたちを諭し
この村で生きていくためのいろいろな事を教えてくれたが
何年か前に病に倒れ
H美ちゃんの介護無しには生きてはいけない。
話すことも出来なくなったが
その存在はワタシたち夫婦の糧でもある。
 
で、
 
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手折ってもらったのをガラスの一輪挿しに活け
食卓に置いた。
 
この仔はニッポンの仔ではなく
台湾から来た仔らしい。
ニッポン原産の仔たちより丈夫だそうだ。
 
野の花の優しさは
最上級だとワタシは思う。
 
オヘソが横っちょについているので
癒されるという言葉は好かないが
心を平穏にしてくれる力があると思う。
 
 
この仔を野の花というには少し語弊があるかもしれないけれど
この色の優しさと、生きることへの執着と強さは
見習うべきかなと、ワタシでも思う。
 
不思議な仔だ。