Y版山姥日記

旧山姥日記

6月7日から10日までの富士山・霧の中で考える

なんだかホンマもんの梅雨になったみたいです。
6月7日午前7時34分頃
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6月8日午前7時24分頃
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6月9日午後4時16分頃
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6月10日午後4時6分頃
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霧の中、左手奥に富士山があるはず。富士宮市人穴ミルクランド傍
 
 
 
 
 
それはさっきのこと
ぐぅっと空が低くなったような
霧の中に放り出された山姥村の外れの山姥家の横の
手つかず状態が何十年と続いた草っ原に
蛍はやって来ているかと気にはなるが
少しでも外に出れば
しっとりとした霧雨に可愛がられて
じっとりとパジャマが濡れてしまうから
窓の中から覗いてみようと思っても
家の中から暗い草っ原は見る事が出来ないし
 
そんな事を考えながら、暫く逡巡していた。
 
 
 
蛍は見たいけれど
、傘をさしても霧は避けることが出来ないので濡れてしまう。
それは勘弁願いたい。
 
 
 
人穴の牛飼いのみっちゃんちも
凄まじいくらいの霧の中で
帰りの運転イヤだなぁと思うくらいの濃霧。
 
みっちゃんはサクランボ狩りしたかと聞く。
なんのことか分からずにいると
玄関脇に発砲スチロールに差した小枝があって
それはみっちゃんちの佐藤錦の枝だったらしい。
そんな事知らないから、サクランボだとは思わなかった。
みっちゃんは「まったくもう」とプンプンでその小枝を持って部屋に入ってきた。
「食べてみ」と枝を差し出すが、誰も食べてみようとはしない。
流石のワタシだって虫が入っているんじゃないかと戦々恐々だ。
 
で、勇気凛凛瑠璃の色と意を決して食べてみた。
 
そりゃぁね、
売っている高価な佐藤錦のような甘さは全くないが
爽やかなサクランボの味がする。
混ざりっけなしのお味だった。
 
 
 
 
 
 
霧の夜は
つまらないことを考えてしまう夜でもある。
雨の音もまだ小さいし、蛙の声もしない。
 
雨の夜は
イヤなことを考えてしまう夜でもある。
雨の音だけしか聞こえない。
 
そうして
 
霧雨の夜は
蛍を身近に感じながらも見る事のない夜でもある。
 
 
梅雨は霧の中にワタシを閉じ込める。
けれど
閉じ込められることも、時には必要かもしれないね。