Y版山姥日記

旧山姥日記

庭の仔・野の仔・・・晩夏と初秋と・・・

突然に雨と寒さがやってきて・・・
そうそう、その雨の前日のこと。
いつものお天気オネエサンが「明日は寒気が・・・」と言ったので
「ウソだぁ」と笑っていたのに、ホントに寒くなってしまって
翌日の天気予報の時間に「申し訳ございませんでした」と謝っておいた。
 
今日は青い空と白い雲と気温は高いのだろうけど
さやさやと山や野の木々をくすぐるような気持ちの良い風と
遠くで啼く法師蝉の声と家の傍や草原でなく秋の虫たちの声が
渾然としていて
夏は去って行ってしまっていることに気付かされた朝だった。
 
 
桜の枝と青空
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空が高くて青くて日差しは強いけど
                     汗はかかない。
             夏の日々に思いを馳せる余裕も出来た。
 
 
 
 
 
 
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強い日差しに照らされても
秋の気配は
確実に忍び寄ってくる。
 
今、午後3時少し前
裏山に陽が入り、山姥村は日没。
 
それでも
この青い青い空を見上げて
暑いと不平を言っていた
過ぎ去った夏の日々を
懐かしく思い出す。
 
 
 
 
 
 
 
枯れた向日葵
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今年はどういう訳か
休耕田に向日葵を植える家が多かった。
そこら中向日葵畑になり
それもお洒落な向日葵ではなく
昔ながらの背丈よりも高くて大きな花の向日葵だ。
向日葵が咲いているときは夏そのものだったけど
枯れて突っ立ているところを見るのは辛い。
こんな哀しいことがあるだろうかと
向日葵自身が悲しみの渦に飲み込まれているのが分かる。
だけど、種を取るんだって。
向日葵の種、食べるのかなぁ。
食べられるようになったら、貰えるかなぁ。
向日葵の種をボリボリ食べるの、ワタシ好きなんだけどなぁ。
 
 
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曼珠沙華が咲くとお祭りが来る。
山姥村の氏神さんのお社は
今年は真新しく誇らしげに建っている。
稲刈りの終わった家も多い。
 
この前の台風で転んでしまった稲も多いが、出来はどうなのか。
心配でならない。
 
新米も もうすぐだわ。
 
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まだ色のついていない仔もいる。
色付いた仔たちも
まだまだ淡く幼い様子だ。
 
こんなに繊細な色の実で
枝も細くて か弱そうなのに
どうしてどうして
この仔の根性には頭が下がる。
神出鬼没で負けん気も強い。
生き残る術を心得ている。
あまりの可愛らしさに
あの太っ腹でさえ
その魔の手を引っ込めてしまうのだから。
 
男って
儚げな仔には弱いのね・・・
 
 
 
夏の名残の白百日紅
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夏の盛りの頃
涼風を求め揺られていた百日紅の花。
濃いピンクや赤い花が多い中で
ワタシは白い百日紅の花が一等好きだ。
照りつける容赦のない太陽に
果敢に挑む姿にも見えた。
 
もうめっきり少なくなった百日紅の花だけど
隣のバアチャンちにはまだ咲いている。
ブロック塀からすっと伸びて
今朝の秋風に揺れていた。
 
 
 
 
 
気象庁のヒトだったか学者先生だったか覚えていないけど
「今年の夏は異常でした」と告白していた。
昨日のことだ。
 
いつもの年は、マスコミが騒いでも
研究者や気象庁のヒトは断言しないそうで
でも、今年は異常な暑さだったそうだ。
 
そんな事
言われなくても分っている。
 
言われなくても分っているけど
その筋の人に言われると
やっぱりそうでありましたかと、思うから不思議。
 
 
 
曼珠沙華が風に揺れて田圃の傍らで咲いている。
順調ではないにしても、季節は巡ってきた。
 
夏の暑い日々を思う。
何も あんなにウンザリしなくたってよかったのにと反省した。
反省したが、来年も同じ様にウンザリするだろう。
 
ワタシはいつも反省はするんだ。
するんだけど、それっきり。
一瞬でも、反省することに人生の価値はある。
と、信じている。