Y版山姥日記

旧山姥日記

夕暮れ時・逢魔が時

9月1日

午後4時17分
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午後6時36分
山姥桜の向う側に長月のお月さまがいらっしゃった
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        夕暮れ時

        逢魔が時


        二階の裏山側の部屋で洗濯物をたたんでいると

        法師蝉が桜の木の何処かで威勢よく啼いていた

        裏山では蜩が啼いている



        今日は暑い9月の1日だった

        暑さにめげていたけれど

        この時

        裏山からの風は冷たく心地の良いものだった



        しばらく聞き耳を立てていると

        やがて

        蜩は裏山の奥の方へ行ってしまったのか

        その声はか細くなっていく

        地面では秋の虫が囁くように鳴き始める

        いよいよ夕闇が迫るころ

        法師蝉の声も遠くに そして切れ切れとなり

        地面の虫たちの歌は大合唱になっていく



        これからしばらくの間は

        子守歌は秋の虫たちの合唱だ

        邯鄲の声を聞くと秋が来たなと思う

        夢を見られるような気になるからだろうか