Y版山姥日記

旧山姥日記

気の迷い

鬱々と霧の中におりますと
ちょっとした気の迷いが生じますです。

気の迷いその壱
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         断熱煉瓦百丁

         太っ腹がネットで探してくれました。
         何あろう、未だ納得のいかない石窯の煉瓦でございます。
         納得がいかないのは 太っ腹でも甥のはげたか(仮名)でもありません。
         ワタクシはネットの旅の其処此処で石窯に遭遇しておりました。

         「ねぇあなた、石窯ってもっと大きくてこうなってるわよ~」
         「ふーん。。。」
         「ねぇあなた、あの窯ではパンは焼けないわよ」
         「ふーん。。。」
         「ねぇあなた、美味しいパンが焼けるわよ~~」
         「ふーん。。。」等々

         夫婦の不毛な会話の果てに
         ワタクシ、手に入れることが出来そうであります。
         カッコイイ石窯♪

         「ねぇあなた、天井はこういうのよね」
         と、ワタシが両手をいっぱいに広げ アーチ形を示しますと
         「無理です」とむげな答えが返ってきました。

         奥さまが飽きたら仕事にこの煉瓦を使おう魂胆は
         先刻承知の助だわい・・・(言い回しが古くて済みませんねぇ)



         雨の中を甥のはげたかは黙々と石窯作りをしておりました。
         東京から夫婦でやって来て 畑仕事もあるのに
         何が悲しくて叔母の趣味の手助けをせねばならないのか
         甥夫婦はそう思っているかもしれませんが
         
            諦めなさい。
            血は争えないものです。
            貴方の祖父はわたしの父
            貴方の祖母はワタシの母
            あの二人もけっこう趣味人だったぢゃないの。
            ワタシの我儘なんて可愛いものよ。

            と、ワタクシは心の中で甥に感謝の意を表しました。



         気の迷いその弐を告白する気になるかどうかは
         今のところ分かりませんが

         霧のラビリンスは 人を妄想の森の中に連れて行き
         抜け出そうという気力さえ奪ってしまう
         怖い怖いものだと実感しておりますです・・・