Y版山姥日記

旧山姥日記

物思う日もある

たくさんのことを思う

本をたくさん読んだ
気に入らない本もあったし
面白かった本もあったが感動する本にはお目にかかれない

昨夜 太っ腹にワタシは言った
本当に死ぬかと思ったこと、覚悟したこと、やりきれないね

太っ腹は黙って聞いていて「ふっ」と笑っただけだったが
同じ様なことを考えていたのだろう事は想像に難くない

などとウジウジ言ってないで
6月8日の上高地であった仔たち

ムラサキエンレイソウ  (ミヤマエンレイソウかもしれないけど)
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        エンレイソウの葉っぱは昨年の戸隠で見ていたが
        その花に出会ったのは初めてで 少し感動した
        この仔だけが咲いていた
        
        今年の五月の爽やかさは味わえなかったが
        ここ上高地で 爽やかな風と澄んだ空気に会えて
        五月を取り戻せたようで嬉しかった
        体力に自信はなかったが ここに連れてきて貰ってよかったと思う



タガソデソウ
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        『色よりも 香こそあわれと 思ほゆれ 誰袖ふれし 宿の梅もぞ』
        この古今集の歌に因んで名づけられたと 検索の旅に出て知った
        教養のなさを露呈してしまうが
        この歌は梅を詠んでいるのに 何故この花に名づけられたのか分からない
        絶滅危惧種だそうだけど けっこう咲いていたような気がする

        この花の白は あくまでも白く白く
        我と我が身にこびりついた人の世の塵芥が恥ずかしい
        時々この様な白に出会うと ハッとする自分が居る事も不可思議なことだ



ベニバナイチヤクソウ 
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        紅花一薬草と書くそうで 名前の通り薬草らしい
        コレも検索の旅で仕入れたのだけど
        利尿作用があるとかで、中国では避妊作用もあると言われているらしい
        でも、本当のところはワタシには分かっていないから 信用しないで

         木漏れ日の中に薄紅の恥じらい深く咲いている花を見て
         今までの生き方を振り返ってみたり見なかったり
         とにかく忙しかった今までの人生はナンだったのかと思った
         今までのワタシの生きてきた意義など考えても 大したことはないのだけれど
         それでもいっちょ前に考える葦の一人なのだからお笑い草だ
         と、少なからずペシミスティックに格好付けしてみたりもした

        この花の健気さ美しさには 不思議なチカラがあるように思えてならない 



ツマトリソウか? 
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        端取草とかくらしいが褄取草と書いてあったところもあった
        花の端っこが紅に縁取られるからと言うことだが
        この花はどう見ても真っ白で紅色はどこにも見あたらない
        違うのかなと疑心暗鬼で居る

        褄取りだとお相撲の一手らしいけど お相撲のこともあまり知らない
        知らないことばっかりで嫌になってしまうけれど
        神様じゃないんだから 凡人はこの程度でまずまずだと思い込むことにする  



ミヤマカラマツ
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        深山唐松と書くそうで 唐松草の深山版ということなのだそうだ
        なんで唐松かというと 花が唐松のようだかららしい
        
        ワタシには山奥に潜む線香花火の閃光ように見えたけど
        人の感性なんてそれぞれだから 仕方がないか

        草むらの中で目を引く花だなぁと思った


山姥村では見ない仔たちに会えてとても嬉しかったし
こんな仔たちにも遭った

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              お食事獲得中の鴨?


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              この仔もお食事中かしらん
              大勢の観光客が来ていても動じないスバラシイ根性だった



いろんな事を考えて鬱々としていても
お腹は減るし喉も渇く

明日はちゃんとやってくるのだから
明日の夕飯のことを考えなくてはならない

子供達もそれぞれの未来の伴侶を捜し出したし
お役ご免とはなったけれど
これからの長い月日をむざむざと無駄には出来ぬと踏ん張ってみよう

昨日(18日)胃カメラを無事に飲み終え
胃の中の深い谷間が正常な色になっていることを確認しながら
無常だなぁと落ち込んでみたりもしたが
なぜだか分からないけれど
珈琲解禁になったからか今日は立ち直っているワタシが居る事だけは確かだ