午後5時47分
春が近付いていることが分かる
窓辺で仕事をしていると
裏の梅がほぼ満開になっている
ちょうど座敷
童女2号が小次郎と豆蔵を連れ
山の入り口にさしかかっていたので
ワタシは窓を開け大声で注意した
「
カモシカよ! 気をつけなさい!!」
座敷
童女2号はスッコロビながら全速で帰ってきた
豆蔵を小脇に抱え ゼイゼイと彼女が言うには
「小次郎は
カモシカに気付いて豆蔵をかばった」と
続けて彼女は云う
「豆蔵は何も感じないのか
カモシカに気付かない」
愛玩犬の哀しさよとも思うが
その愛らしさ故 小次郎も庇ったのだろう
小次郎の勇気を褒め称え おやつをいつも通りにあげた
小次郎はいつも通りに嬉しそうにそれを食べる
いい奴なんだ小次郎は・・・