どこまでも青いと思う
午前7時21分
午前11時9分
音を立てて
冬が近づいてくるようだ
草っ原にはイノシシの通り道がくっきりとしていて
隣のバアチャンの繰言は延々と続いた
早稲のサトイモはヌメヌメしているので
イノシシは避けて通るけれど
ヤツガシラは全部食べられてしまうと
バアチャンの嘆きは深い
それでも
あちらさんも生きていかにゃぁならんから
バアチャンの諦め顔は切ない
この青い どこまでも青い空の下で
バアチャンは天を仰いでいた